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東急電鉄、廃車進む田園都市線8500系車両販売 2千万円超カットモデルも

対象車両となる8630号・8622号

対象車両となる8630号・8622号

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 東急電鉄が、廃車を進めている田園都市線8500系車両を販売している。

先頭部をカットし切り口などを加工する2,420万円のカットモデルのイメージ

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 1975(昭和50)年の導入以降、田園都市線を中心に運行していた8500系車両。同社は2018(平成30)年から混雑緩和、快適性向上などを目的に2020系車両を導入。それに伴い8500系は順次廃車を進め、現時点で残り4編成になっているという。

 これまで廃車となった8500系車両のつり革などの部品はウェブサイト「TOKYU STYLE」やイベントで販売してきた。今回、今後8622編成と8630編成が廃車予定となっていることから車両1両や先頭部分のカットモデル、運転台などの販売を決めた。

 対象となる車両は、8522号・8622号・8530号・8630号。台車や床下機器などを含む車両1両そのまま(176万円)でも販売するほか、そのままの希望者がいなかった場合は、車両の先頭部を希望の長さにカットし切り口などを加工するカットモデル(2,420万円)も受け付ける。いずれも希望者がいなかった際は、運転大部分を車体から取り外し、各パーツを分解した状態で販売(85万円)する。希望者には乗務員座席、電圧計・電流系などの計器盤、正面貫通扉の車号板(赤帯の番号部分)を進呈する(車号の指定は不可)。販売価格に加え、輸送費用や設置費用、メンテナンス費用などが掛かる。

 購入にはさまざまな制約があることから、「適切に保存」が可能と判断した人への販売となり、別途売買契約を締結する。購入希望はメールで受け付ける。応募締め切りは、8522号・8622号=10月20日、8530号・8630号=11月20日(先着順)。

 「TOKYU STYLE」では、縦横約30センチ程度にカットする車体側面の「コルゲート」(5万5,000円、300個)、カットした「コルゲート」、車号板・製造所名板(車号、字体年代などの指定は不可)を座席シートの生地で梱包(こんぽう)するセット(8万5,000円、50セット)を販売する。販売機時期は、第1期=11月下旬予定、第2期=2022年1月下旬予定。

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