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サンロッカーズ渋谷、「ディフェンスをやらせてもらえず」川崎に大敗

川崎のビッグラインアップに対し攻守で貢献した野口大介選手(写真奥)©B.LEAGUE

川崎のビッグラインアップに対し攻守で貢献した野口大介選手(写真奥)©B.LEAGUE

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が5月1日、川崎ブレイブサンダース(同、川崎)と対戦した。

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 プレータイムに制限のある石井講祐選手に代わり、「川崎はボールプレッシャーがいい」ことから、ボール運びの役割と石井選手と同じ3ポイント(P)シューターである田渡修人選手をスタートで起用した伊佐勉ヘッドコーチ(HC)。序盤は互角の戦いを見せるが、第1Q(クオーター)後半にミスからの失点が増え16-24とリードを許す。第2Qでは速攻からの得点も見られたが、川崎の得点を抑えきれず39-53と点差を広げられた。

 ハーフタイムに「志気が下がっていたので、キャプテンの(ベンドラメ)礼生を中心に、もう一回ギアを上げて僕たちのバスケットをしよう」(野口選手)と円陣を組み臨んだ後半。立ち上がりには連続3Pで点差を詰めたほか、前半1本に抑えられたオフェンスリバウンドからの得点も増えたが、川崎のインサイドを止めきれず、その背中を捉えきれない。

 最終Q序盤はベンドラメ選手が3Pを決めたりインサイドへのアタックからファウルを誘発したり攻撃を組み立てる。それでも3Pを連続で許すなど20点近い点差を付けられた終盤は「全く勝てる気がしなかった」ことや「今後の試合を見据えて」(伊佐HC)外国籍選手を下げ日本人ラインアップで戦った。「いつもと違うディフェンス」(同)を試しながら、前からプレッシャーを掛けることや「時間を掛けずにアタック」し最後まで戦ったが、108-88と大敗を喫した。

 大量失点に伊佐HCは「ディフェンスをやらせてもらえてなかった印象。ボールプレシャーを掛けられる状態では無く、トランジションも早く、ターンオーバーから走られてファウルすらできていない状況。第3Qの良い時間帯以外はディフェンスをやっていないに等しい」と振り返る。加えてターンオーバーが17と目立ったが「ボールの扱いを気をつけようと話していたが、(川崎は)ディフェンスの強度が高くアクティブな選手も多いので、ターンオーバーが増えてゲームにならなかった」とも。

 川崎は2メートルを超える選手を3人同時に出場させるビッグラインアップを強みの一つとしているなか、SR渋谷は日本人選手がそのうちの1人とマッチアップしなくてはいけない状況となっている。広瀬健太選手を中心にマッチアップしていたが、ファウルがかさんだことや「スタミナ切れ」から、第2Q終盤から第3Qにかけて野口大介選手を投入。野口選手は当初、ビッグラインアップ対策の要員では無かったというが、「外国籍選手に付く役割は変わりない」と、インサイドで体を張った。「少し攻略できたと感じた」と手応えを伺わせつつ、「(チームメートと)コミュニケーションを図りながら精度を上げたい」と話した。オフェンスでは、空けられた間合いを「打てる距離だった」と積極的に得意の外角のシュートを放ち、第2Qには5点を挙げた。

 伊佐HCも「野口が出ていた時間帯が一番良かったのかな」と好感触を得た様子だったが、ビッグラインアップに対しての戦術にては「今日の試合を参考にできる限りヒントを得たい」と話した。

 SR渋谷は、4シーズンぶりにチャンピオンシップ(CS)出場を決めている。伊佐HCは「ライアンのけが、マック(=ジェームズ・マイケル・マカドゥ選手)の捻挫もあり連敗して足踏みをしたが、レギュラーシーズンの試合を残して決まったことは、すごくホッとしている。ただ、まだ対戦相手が決まっていないので、(CSまでに)できる限り自分たちらしいバスケットを構築して、良い状態でチャレンジできるようにしたい」と話す。野口選手は「ハイレベルなバスケットに立ち向かわないと結果は出ない。CSまで時間も無いので、試合を通して成長していかないと」とも。

 両チームは2日も戦う。

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