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サンロッカーズ渋谷、三河に連敗も「昨日より自分たちらしいバスケットができた」

追い上げに一役買った野口大介選手(中央)

追い上げに一役買った野口大介選手(中央)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が10月4日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)でシーホース三河(同、三河)と対戦した。観客数は制限付きで1207人。

チーム最多23得点をマークしたベンドラメ礼生選手

 開幕2戦目となったが、SR渋谷の野口大介選手は「(リーグが)始まってくれて良かったし、お客さんが入ってくれると僕たちもやりがいがある」と喜び、大声が出せないなどの制約もある中、「クロスゲームの時など声援に助けられることもあるが、皆さんがいる雰囲気は感じ取れるので、ベースを作り(ゆくゆくは)声を出せるようになれば。今は我慢」と話した。

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 試合は、スチール(ボールを奪うプレー)や24秒バイオレーション(オフェンスは24秒以内にボールをリングに当てないといけない)を奪うなど前日の反省点の一つであった「立ち上がり」から持ち味のディフェンス(DF)力を見せる。途中交代した山内盛久選手はDFでミスを誘発したりルーズボールに飛び込んだりハッスルプレーを見せたりしたほか、ボールをプッシュしペースを上げ、第1クオーター(Q)ラストにはブザービーターとなるフローターシュートも決めた。拮抗(きっこう)した展開が続く中、第2Qにはチームの3ポイント(P)シュートが6分の4と高確率で決まったほか、「ビッグマンのDFは攻めるポイント」(ベンドラメ礼生選手)とドライブ(ドリブルでリングにアタックするプレー)からの得点・アシストも目立った。

 47-45とリードで迎えた後半だったが、得点の直後にカウンターを受けたり、リバウンドから走られたりするシーンが見られた。伊佐勉ヘッドコーチ(HC)は「プレッシャーを掛けてカウンターを食らうのはしょうが無いが、残りの4人でしっかり守らないと」と振り返る。ベンドラメ選手は「そういうシーンが多くなるとプレッシャーを掛けづらくなる。だが、今日のDFが僕たちのスタンダード。ヘルプの選手の位置などについてコミュニケーションを取ることが、次のステップに向けて必要なポイント」とも。そうした中、SR渋谷は石井講祐選手が積極的にドライブを仕掛けたほか、渡辺竜之佑選手は伊佐HCの「勝負!」という声に応えるようにドライブでファウルを誘発。ワイドオープンの3Pも沈めた。

 最終Q残り8分12秒、13点差が付いた場面で伊佐HCは5人全員を入れ替えた。そこで躍動したのは野口選手。「HCが5人代える時は流れを変えたい時。もう一回僕たち本来のDFを体現したい」とコートに入ると、ルーズボールに飛び込んだり、オフェンスリバウンドに飛び込んで得点したり、スチールからレイアップしたりしたほか、武器の一つである3Pも決めた。好調な中、残り3分21秒でライアン・ケリー選手と交代となったが、「大事な場面で彼にいいパフォーマンスができるようにするのが僕の仕事。まだ試合に出たいとかはなく、それがチームプレー」と話す。

 終盤、広瀬健太選手が外国籍選手相手にリバウンドで体を張りファウルを誘発したほか、3Pを決め1点差に詰め寄った。残り19秒からの攻撃、ケリー選手がドライブを仕掛けるが得点につなげられず、三河にボールを奪われるとベンドラメ選手と広瀬選手がダブルチームでプレッシャーを掛ける。ボールを奪いかけるもボールがサイドラインを割り、広瀬選手は悔しそうな声を上げた。猛追かなわず87-89で敗戦、開幕節連敗となった。

 伊佐HCは連敗に「責任をすごく感じている」としつつ、「昨日とは違う負け。大きな違いはサンロッカーズらしい試合が昨日より相当できた」と一定の評価を示した。ベンドラメ選手は「まだシーズン始まったばかり、という言い訳が一番。気にしていたら始まらないので次に切り替えていきたい」と前を向く。そのベンドラメ選手は、前日シュートのアテンプトが9にとどまったことから、「積極的にドライブもアウトサイドも打っていこう」と臨み、チーム最多の23点をマーク。「空いたらジャンプシュート、相手が反応してきたらドライブすることを心掛けた。そのバランスが良い方向につながったのでは」と振り返った。

 会場には前日から、野口選手の妻・まゆみさんと長女の和蓮(かれん)ちゃん(4)が北海道から応援に駆け付けていた。野口選手は「近くに感じられるのはうれしいが、その分しっかりしたプレーを見せないといけない」と言い、まゆみさんと和連ちゃんは次節も観戦予定であることから、「勝つ姿を見せたい」と意気込んだ。まゆみさんは「日本人選手としてはとても難しいポジションだと思うが、外も中もできるので、ハッスルプレーなども期待している」と話し、和連ちゃんは、野口選手の「筋肉盛り盛り(なところ)」が好きと言い、「父のシュート(が見たい)、頑張れ」とエールを送った。

 次節は10月10日・11日、千葉ジェッツ(以下、千葉)をホームに迎える。千葉は外国籍選手がそろっていることもあり、「完成度が高いチーム」と伊佐HCは警戒しつつ、「相手が千葉というより、まず1勝しないことには先に進まない。全員で自分たちらしいバスケットをして、最後1点でも勝ちたい」と意気込む。

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