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原宿に商業施設「じんぐうまえ こみち」 小規模飲食店18店が軒を連ねる

1・2階に「JINGUMAE COMICHI」を展開するビル外観

1・2階に「JINGUMAE COMICHI」を展開するビル外観

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 飲食に特化した商業施設「JINGUMAE COMICHI(じんぐうまえ こみち)」(渋谷区神宮前1)が9月11日、原宿駅近くにオープンする。

2フロアに18店が軒を連ねる施設内

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 大和ハウスグループのフジタ(千駄ヶ谷4)が昨年1月から開発を進め、今年6月18日に完工した新築ビルの1~2階に位置する同施設。3階~5階はオフィス区画(満室稼働)となる。ビルの延べ床面積は約2965平方メートル、テナント面積は523.24平方メートル。原宿駅から国立競技場までをつなぐ道路沿いに位置することから当初7月の開業を予定していた。

 施設内を一つの街と見立て、「小径(こみち)」を挟んで小規模(約5坪~20坪)な飲食店が軒を連ねるように設計。共用部の通路は外と位置付け、植栽を置いたり、床は道路のようにマンホールのようなデザインを配したりしている。全店にテラスを設け開放感を演出。「チャレンジしようとしている」飲食店を応援する意味を込め、各店のインテリアや内装工事などの費用も同社が負担した。

 4年ほど前から構想していた同施設。原宿は竹下通りに代表されるよう若い女性の街とイメージされることが多い中、同所は周辺に「飲食施設が非常に少なく食べる場所に困っている」と判断し飲食に特化。地域住民や同ビルのオフィス区画の入居者をはじめとする働いている人など「大人の施設」を目指す。ミシュランガイドに掲載されているような店のカジュアル店、地方の郷土料理を提供する店などをポイントに18店を誘致。「はしご」をコンセプトに、複数の店で飲食ができるよう、ディナーでも「比較的」リーズナブルな価格設定を目指した。

 ミシュランガイドで1つ星を獲得したフレンチ「シンシア」(千駄ヶ谷3)が新たに提案するのは、「サステナブルシーフード」を使った料理のカジュアルレストラン「Sincere BLUE(シンシアブルー)」。平日ランチにはラーメンやカレー(1,000円程度)を、ディナーには好きなだけ食べられるオードブル、シンシアでも提供する魚のパイ包み「たい焼き」など選べるメインなどのブッフェ(4,900円)を、それぞれ提供。ミシュランガイドでビブグルマンを獲得した「ギョウザマニア」の姉妹店「小籠包(ショウロンポウ)マニア」は、中国の自家製天然酵母「老面」を加えた薄めの皮で包む小籠包(牛肉をベースに鶏ガラスープを使うプレーン(4個490円)、具に砕いたトリュフを混ぜるトリュフ(同1,080円)や、紹興酒をベースとした自家製タレに漬け込んだ「酔払い海老(えび)」(320円)などをそろえる。

 フレンチ「オルグイユ」(港区南青山4)の新業態「La Colere(ラ・コレール)」は、仏アルザス地方の郷土料理で薄い生地にフレッシュチーズや薄くスライスする玉ネギ、ベーコンをのせて焼く「タルトフランベ」(900円~)を中心に提供。アパレルメーカー「ダディアンドサン」(新宿区)初の飲食店となる「ikuru」は、おばんざい(盛り合わせ1,290円~)や日本酒(グラス500円)を提供する立ち飲み店となる。めんたいこメーカーとしてしられる「やまやコミュニケーションズ」(福岡市)が手掛けるギョーザや焼き鳥などを提供する「博多やまや」では、ランチには明太風味の唐揚げなど定食の(1,000円~)を辛子明太子・高菜・ご飯をお代わり自由で提供。そのほか、鶏皮(5本830円~)などの焼き鳥、一口ギョーザ(5個350円~)を主力メニューとして用意する。オンラインショップ「もとむのカレーパン」が手掛けるトラットリア「MOTOMU’S BY KAPPA」も新業態で、A5ランクの黒毛和牛を使うパスタ(サラダやパンなどが付くランチ=1,637円、ディナー=単品1,364円)などを提供。カレーパン(2本セット741円)は整理券を配布し数量限定販売(11時~13時30分)する。

 東京初出店となる店も複数出店。「BEER CELLAR SAPPORO」は米ポートランドから直輸入するクラフトビールやりんご酒「ハードサイダー」(たる生グラス800円~、缶600円弱~)を提供。日本茶ブランド「USAGIYA」は日本茶のサブスクリプション(30日1,500円、別途ボトル1,500円)も用意。沖縄料理専門店「嘉例(カリー)酒場ワンダーキッチン」は紅芋スティック(300円)モズクのおでん(500円)などを提供。「黒豚・地鶏ダイニングSATSUMA」の「黒豚ミックスしゃぶ鍋」(1,880円)は、軟水温泉水で南洲黒豚などをしゃぶしゃぶする。

 代々木上原駅前で40年営業する「大衆酒場ジャンプ」は焼き鳥(100円~)、ハムカツ(200円)などリーズナブルな価格帯から用意。動物性食材や化学調味料を使わないラーメン店「Noodle Stand Tokyo」は、3種類をブレンドしたしょうゆを使うタレ、豚と鶏をベースにするスープに浅草開花楼の麺を入れる「TOKYO中華そば」(880円)、豆乳ベースのスープに昆布やゴマの風味を加え、大豆を使うソイミートの肉みそやナッツなどをトッピングする「世界一おいしいヴィーガンラーメン」(1,200円、価格は全て税別)などをラインアップする。

 各店で既存のデリバリーサービスも利用しているが、10月以降(予定)には、施設の半径2キロ圏内で展開する独自のデリバリーを導入予定。1度の注文で施設内の異なる店の料理を注文できるようにする。

 営業時間は11時~23時(店舗により異なる)。

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