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東急・東急不動産が渋谷のクラウドファンディングに428万円 目標額の1割

(左から)東急不動産執行役員の鮫島泰洋さん、クラウドファンディング実行委員会会長の大西賢治さん、長谷部健渋谷区長、東急執行役員の東浦亮典さん

(左から)東急不動産執行役員の鮫島泰洋さん、クラウドファンディング実行委員会会長の大西賢治さん、長谷部健渋谷区長、東急執行役員の東浦亮典さん

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 東急(渋谷区桜丘町)と東急不動産(道玄坂1)が8月20日、渋谷の文化をけん引してきた区内のエンターテインメント・ファッション・飲食業界などを支援するクラウドファンディングに428万9,000円を支援した。

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 渋谷区、渋谷区商店街連合会、一般財団法人渋谷区観光協会、一般財団法人渋谷未来デザインが実行委員会を立ち上げ、7月21日から実施している「YOU MAKE SHIBUYAクラウドファンディング」。クラウドファンディングで集まった支援金と区が拠出した1億円で、新型コロナウイルスの影響を受けた区内の店舗やカルチャーの支援を図る。

 両社は渋谷駅周辺を中心にまちづくりを行っており「渋谷で育てられ成長している」とクラウドファンディングに協力。東急の執行役員で渋谷開発事業部長の東浦(とううら)亮典さんは「渋谷は多種多様で個性的なショップがにぎわいを醸し出しているのが魅力。渋谷の元気がなくなると我々の元気もなくなるので、渋谷のショップが再び元気になって立ち上がってもらえたら」と思いを込めた。

 支援のコースは「エンタメ系」「ファッション系」などに加え法人向けコースも用意しているが、「知らない人が多いのでは。(他社が)追随するきっかけになれば」と期待を込める。東急グループは百貨店やホテル、映画館など厳しい状況が続く業界もある中、「比較的安定している」2社が参画した。支援金は目標額の1割で「渋谷区」にちなみ428万9,000円とした。法人向けコースのリターンとして、渋谷駅ハチ公前広場と渋谷駅東口地下広場に両社の名前が掲出される。

 クラウドファンディングの実行委員会会長で渋谷区商店会連合会会長の大西賢治さんは感謝の言葉を口にし、「クラウドファンでイングを通じてウイルスに勝っていく、街を元気にさせていくということでお金の使い道についてはしっかりやっていきたい」と目録を受け取った。

 クラウドファンディングの目標金額は4,289万円で、8月20日16時50分現在集まっているのは731万5,803円。「もう少し頑張っていきたい」としつつ、「目標額のクリア、または近い金額が理想だが、行政、事業者、商店街の連携が取れたことがクラウドファンディングの意義なのではと前向きに捉えたい」と話す。商店街は「休眠状態」と言うが、「全国の商店街も厳しい。渋谷は日本の発信地だと思うので、頑張っているという姿をどんどん見せて良い意味でリーダーシップを取って全国に波及していければ」とも。

 長谷部健渋谷区長も「素直に大変ありがたく思う」と支援者に感謝の気持ちを込め、「そう簡単ではないが、目標額に向けラストスパートを掛けて盛り上げていければ。少しでも背中を押していきたい」と話した。

 クラウドファンディングの実施は9月6日まで。

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