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ゲイ・アートで知られるトム・オブ・フィンランド、渋谷で日本初個展 新型コロナで延期

雑誌「Physique Pictorial」の表紙を飾った作品も展示する©1957-2020 Tom of Finland Foundation

雑誌「Physique Pictorial」の表紙を飾った作品も展示する©1957-2020 Tom of Finland Foundation

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 ゲイ・アートで知られるトム・オブ・フィンランド日本初の個展「Reality&Fantasy The World of Tom of Finland」が9月18日から、渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)地下1階の「GALLERY X(ギャラリーエックス)」で開催される。当初4月下旬からの会期を予定していたが新型コロナウイルス感染症拡大に伴い延期となった。

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 トム・オブ・フィンランド(1920-1991)はフィンランド出身のアーティストで、本名はトウコ・ラークソネン。「官能的でエロティック」な男性の体など「新しい芸の男らしさ」を描くことで、当時の社会のイメージの払しょくを図り、「LGBTの人々の権利と彼らが社会から受容されること」を目指した社会運動を推し進めたことで知られる。生前は3500点のドローイング作品を制作し、ニューヨーク近代美術館(MoMA)やヘルシンキ現代美術館などに収蔵されている。今年生誕100年を迎える。

 1946年~1989年に制作された作品で作家の40年にわたるキャリア全体を網羅する同展。作家の名前が「有名になるきっかけ」となった雑誌「Physique Pictorial」の表紙となったドローイング、40~50代ごろに制作していたガッシュを使ったペインティング、レザーの服を着た男性や「鍛え上げられた」肉体の男性を描いた60~70代ごろの作品、米ロサンゼルスに拠点を移したキャリア後期のドローイングなど30点を展示する。

 開催時間は11時~21時(最終日は18時まで)。入場料は500円(未就学児は入場不可)。10月5日まで。

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