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元アイドルの料理研究家がカレー店 恵比寿のバルを間借り営業

「気軽に立ち寄ってほしい」と話す元アイドルの料理研究家・稲石清美さん

「気軽に立ち寄ってほしい」と話す元アイドルの料理研究家・稲石清美さん

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 元アイドルで料理研究家の稲石清美さんが恵比寿のバル「Sanpine(サンピーヌ)」(渋谷区恵比寿1、TEL 03-6886-9437)の営業時間外の店舗スペースを活用した「間借り」カレー店をオープンして3カ月になる。経営は稲石さんが社長を務めるオフィス稲石(中野区)。

メインのバターチキンカレー

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  稲石さんは、アイドルグループ「制服向上委員会」に所属していたが、学業を優先するため芸能活動を辞めた経歴を持つ。大学生だった20歳の時に、趣味として料理教室「ABCクッキングスタジオ」に通い始め、料理ライセンスを取得。大学卒業後は証券会社などで働いていたが、「趣味を仕事にしたい」とABCクッキングスタジオに転職し、講師などを務めた。

 2016(平成28)年にフリーの料理研究家として活動を始め、ブロガーとコラボレーションしたパンケーキ店を催事出店したり、料理動画メディアと契約し撮影やコーディネートを手掛けたり経験を積んできた。今回、知人を通じてサンピーヌのオーナーと知り合い、同店が営業していないランチの時間を借りて自身初の常設店を出店するに至った。

 メインは6年ほど前からレシピを持っていたバターチキンカレー。以前姉が経営するワインバーで提供した際に好評だったことから温めてきたメニューだという。多めに使うクミンシードやコリアンダー、チリパウダーなど10種類近いスパイスからルーを作り、カシューナッツを入れて「コクを出し」、トマトで「洋風」な味わいに仕上げる。付け合わせにサラダを添えて提供する。

 電子レンジで作るキーマカレー(以上1,080円)に使うスパイスはガラムマサラのみで、みそやヨーグルトを加える。具材は合いびき肉のほかにオクラとトマトを加える。豚肉やシメジ、マイタケ、モヤシ、ニンニクの芽、木綿豆腐などをゴマ油、塩、コショウなどで味付けたチャンプルーともち麦ご飯のセット(900円)、抹茶用の器で提供するチャイ(500円)、抹茶のチーズティー(650円)、ビール(700円)などのドリンクもラインアップする。客単価は1,200円ほど。フードデリバリーサービス「ウーバーイーツ」などにも対応している。

 制服向上委員会会長の橋本美香さんと親交があることから月に1回程度、コラボイベントを行っている。稲石さんは着物検定上級師範資格を持つなど「和服が好き」であることから、イベント時などには和装でカウンターに立つ。

 オープン以降は、近隣で働いているオフィスワーカーの利用が中心だという。将来的に「お客さんがついたら、こぢんまりした店を個人オーナーでやってみたいという思いもあるという」ことから、同店を「自分の将来を左右する店」と話す稲石さん。「(店舗は)カウンター席なので1人の方でも気軽に立ち寄っていただければ。コミュニケーションを取りながらお客さんとも仲良くなれたら」と話す。

 営業時間は11時30分~15時。日曜定休。

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