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渋谷区、パラスポーツ5競技団体と協定 東京パラの機運醸成やレガシー構築へ

長谷部健渋谷区長(前列中央)とパラスポーツ競技団体関係者ら

長谷部健渋谷区長(前列中央)とパラスポーツ競技団体関係者ら

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 東京パラリンピック(パラ)まで428(渋谷)日となった6月24日、渋谷区とパラスポーツ5競技団体が相互協力に関する協定を締結した。

ボッチャのデモンストレーションを行った

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 区は、昨年渋谷区教育委員会が策定した「スポーツ推進計画」内で掲げるスポーツを「する」「見る」「支える」「つながる」の観点で、競技団体への練習会場の提供、区民らを対象にした競技の「リアル観戦事業」、区長杯の開催などの取り組みを行っている。

 今回協定を締結したのは、東京パラで東京体育館(渋谷区千駄ヶ谷1)が会場となる卓球、国立代々木競技場(神南2)が会場となるバドミントン、ウィルチェアラグビー(車いすラグビー)、新国立競技場が会場となる陸上、「誰もが手軽に楽しめる」競技として区が普及活動をしているボッチャの各競技団体。来年に迫った東京パラを前に協定を締結することで、機運醸成やレガシー構築に向けた協力体制を整えていきたい考え。

 協力事項は、「パラスポーツの普及・振興」をはじめ、日本代表合宿や練習会の実施、それに伴う会場提供など「パラスポーツを通じた地域コミュニティーの活性化」、競技体験教室の実施など「パラスポーツを通じた次世代育成」、選手の派遣など地域での機運醸成事業の実施ほか「東京オリンピック・パラ大会」の機運醸成など5項目。

 今後のことはこれから検討を重ねているが、現在取り組んでいることを継続することが前提となる。パラ卓球(日本肢体不自由者卓球協会)では小中学校への訪問や区の「スポーツフェスタ」に参加するなどしてきた。関東のクラブチームが参加する「渋谷区長杯」を開催してきた車いすラグビー(日本車いすラグビー連盟)は、今年はラグビーのワールドカップが開催される10月に国際大会「ウィルチェアーラグビーワールドチャレンジ」を東京体育館で開催予定。来年以降は「区を舞台に大会を継続的にしたい」と考えている。

 バドミントン(日本障がい者バドミントン連盟)は練習場の提供を受けているほか、区内の小学校への訪問、「渋谷区長杯」などを行ってきた。今年は11月に代々木第一体育館で国際大会も控えている。

 長谷部健渋谷区長は「2020年が来た後、レガシーとしてパラリンピックの気持ちを区民に継承してもらいたい。2020年の盛り上げもそうだが、その先につながるいいのきっかけになれば」と期待を込め、「子どもたちや地域との交流を深くしていっていただき、アスリートや応援する人がたくさんいるまちづくりの原動力となるよう、こういった活動を追求していきたい」と意欲を見せた。渋谷区教育委員会豊岡弘敏教育長は「パラスポーツが子どもたちの健全育成に寄与することを期待している」とも。

 協定期間は3年と定めるが、終了時期は設けず以降は自動更新となる。

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