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サンロッカーズ渋谷、チャンピオンシップ逃す 長谷川智也選手はシーズンハイタイ

得意の3ポイントシュート5本決めた長谷川智也選手は(左)

得意の3ポイントシュート5本決めた長谷川智也選手は(左)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が4月14日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で栃木ブレックス(同、栃木)と今季最後の試合を迎えた。観客数は3396人。

アシスト9本を記録したベンドラメ礼生選手

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 けが人が相次ぎ厳しい試合が続くSR渋谷。この日は、「ひーさー(=山内盛久選手)が乗り移った」と髪の毛を金に染めたほか、「やってやる気持ちでプレーしている」長谷川智也選手が持ち前のシュート力を見せた。

 前日、得意の3Pシュートを66.7%の確率で決めながらもアテンプト(試打)が3本だったことから「もっと打ちたかった」と話していた中、第1クオーター(Q)に途中出場したこの日はまず、ドライブ(ドリブルでリングにアタックするプレー)などでファウルを誘いフリースローを得る。続けてディフェンスで栃木のミスを誘いチャンスを作ると、ロバート・サクレ選手がオフェンスリバウンドでつないだセカンドチャンスをしっかり沈めた。1本目の3Pが決まり勢いに乗り、終盤にはベンドラメ礼生選手のドライブからのアシストでコーナーの3Pを決めた。

 第2Qでは自らボールをもらいに行き3Pを決める積極性を見せ、後半には「ディフェンスがいても打とうと決めていた」とディフェンスと対峙(たいじ)しながらも3Pを決める強気なプレーも見せた。結果的に8本中5本の3Pを決めるなどシーズンハイタイとなる16点をマーク。「昨日言っていたことができたのと、それが入って良かった」と安どの表情を浮かべるが、「チームに勢いづけたかったが、そう簡単にはいかない」と肩を落とした。チームにはライアン・ケリー選手、ロバート・サクレ選手、ベンドラメ礼生選手とスコアラーがいるが、「上手くいかないときにどこかで打開しなきゃいけないが、3人に頼り切っていてはいけない。(自分も)打てるのは証明できた」と手応えをうかがわせた。

 試合は、立ち上がり得点に苦しみ第1Q終盤で一時10点差を付けられるも、杉浦佑成選手と長谷川選手の3連続3Pで追い上げを見せた。第2Qにはベンドラメ選手が得意のドライブ(ドリブルでゴールにアタックするプレー)からアシストを重ねる場面が多く見られたが、スチール(ボールを奪うプレー)から走られたり、サクレ選手やケリー選手がブロックショット(BS)を見せるもオフェンスリバウンドを取られ得点を取られたり栃木の得意なプレーで一気に18点差を付けられた。

 第3Qにはさらに点差を広げられ、迎えた最終Q中盤には「チーム自体を切り替えてもう一回戦おうというメッセージ込めて」(伊佐勉ヘッドコーチ)5人全員をメンバーチェンジ。伊藤駿(たかし)選手は栃木のビッグマンに負けずレイアップを決め、ケリー選手はオフェンスリバウンドをダンクで押し込むなど気迫のこもったプレーを見せたが、試合は65-99で大敗した。この敗北などにより一筋の望みを懸けていたチャンピオンシップも消滅した。

 ベンドラメ選手は得意のドライブでファウルを得たほか、ディフェンスを引き付けアシスト9本とチームを支えた。「(シューター陣が)決めてくれるのありがたいし、ディフェンスもしにくくなると思うので良かった」と振り返った。

 次節4月20日・21日は今季シーズン最終節となる。「ここまできてみれば早かった。あの試合勝っていればと思うこともある」と振り返るベンドラメ選手。最終節の対戦相手は同じ東地区1位でリーグトップの勝率を誇る千葉ジェッツとなるが、「千葉の方が(栃木より)速いので気を付けたい」と話し、長谷川選手は「リーグトップのチームと試合ができるので、しっかり戦えるようにしたい」と意欲を見せた。伊佐HCは「自分たちに矢印を向けて、いいかたちでシーズンを終われるようにしたい」とも。

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