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渋谷スクランブルスクエア東棟、11月開業へ 屋上展望施設はデジタル演出も

渋谷スクランブルスクエア東棟「SHIBUYA SKY」屋上展望空間からの眺望イメージ(画像提供=渋谷スクランブルスクエア)

渋谷スクランブルスクエア東棟「SHIBUYA SKY」屋上展望空間からの眺望イメージ(画像提供=渋谷スクランブルスクエア)

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 渋谷駅街区で建設が進む地上47階建ての大規模複合施設「渋谷スクランブルスクエア東棟」が11月に開業する。共同で事業主体となる東急電鉄、JR東日本、東京メトロが4月10日に発表した。最上部に設ける展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」の演出プランを、クリエーティブ集団「ライゾマティクス」のデザイン部門が手掛けることも明らかになった。

地上230メートルから実際に撮影した眺望写真(富士山も)

 渋谷駅の直上に3棟を建設する大規模プロジェクト「渋谷スクランブルスクエア」の第1期として旧東横線渋谷駅跡に位置する「東棟」は、渋谷エリア最高となる高さ約230メートル、地上47階・地下7階の超高層ビル。デザインアーキテクトは隈研吾建築都市設計事務所、SANAA事務所などが監修し、ビルは昨年11月末に上棟した。

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 超高層ビルの屋上を全面活用したものでは日本最大規模となる展望施設「渋谷スカイ」は、46階から屋上階の2層(約2500平方メートル)にわたり屋外展望施設を整備。屋内施設(14階・45階・46階、約3000平方メートル)も設け、渋谷駅前のスクランブル交差点や富士山、東京スカイツリーなどを一望。ライゾマティクスがこれまで施設を演出したプロジェクトの中でも最大のものになるという演出プランでは展望施設を「空間装置」と捉え、デジタルテクノロジーを用い、入り口から出口までを「一貫した体験ストーリー」で演出。渋谷上空ならではの眺望体験と空間演出で「既存の概念を超える新しい体験」を提供するという。入場料(大人)は2,000円。

 総賃貸面積約7万3000平方メートル・全27フロアと、渋谷エリア最大級の広さとなるオフィスフロアは17階~45階に位置し、サイバーエージェント(5フロア)、ミクシィ、レバレジーズ(24階・25階)、エクスコムグローバルなどのIT関連企業を中心に、WeWork(5フロア・約3500デスク)、エヌエヌ生命保険(最上階層2フロア)、ロッキング・オン・ホールディングスなどが入居を予定。全9社のリーシングが完了したという。

 15階の産業交流施設「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」は、「多様」な人が交差・交流し、社会価値につなげる会員制施設として開設。オープンに先駆け7月に会員募集を始める。東京大学・慶応義塾大学・早稲田大学など都内5大学と東急電鉄など産学が連携し、「出会う」「磨く」「放つ」の3フェーズに分けた会員向けプログラム「QWS Program」を展開。社会課題の解決や新たな発想・ビジネスモデル、クリエーティブ人材の創出などを目指す。

 地下2階~地上14階の商業施設は、フードやファッション、雑貨などの店舗やカフェ・レストランなども集積。「遊び場」「生きる・万歳」などを意味する「VIVA」を掛けた「ASOVIVA(アソビバ)」をコンセプトに「世界最旬の発信」を掲げ、縦方向の歩行者動線「アーバン・コア」に面し、簡易厨房(ちゅうぼう)を備える3階、低層部と高層部を結ぶエスカレーターの乗り換えフロアとなるオープンスペースに位置する7階、レストランフロアの吹き抜け空間となる12階の計3カ所にイベントスペースを設ける。渋谷駅直結・直上のアクセスの良さを生かし、イベント機材や厨房を備え、展示や体験型イベントなどのニーズに対応。

 16層のフロアは3つのゾーン「デーリー5(日常性+発見性)」「ストーリー6(物語性+回遊性)」「デスティネーション5(目的性+滞在性)」に分け売り場を編集し、「トレンド発信」「自由で新しい発想」「時代を超えて愛される価値」などをMDテーマに掲げる。

 第2期計画として2027年の完成をめどに建設される「中央棟」(地上10階・地下2階)、「西棟」(地上13階・地下5階)に先行して11月に開業する渋谷スクランブルスクエア東棟。エスカレーターやエレベーターで駅構内の動線を縦につなぐアーバン・コアや2階レベルでつながる歩行者デッキも整備し、高低差のある地形における移動の不便さを解消し街全体の回遊性を高める。

 この日は、渋谷駅西口で再開発工事が進む複合施設「渋谷フクラス」(道玄坂1)の商業ゾーンに復活する新「東急プラザ渋谷」が12月に開業することも発表された。

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