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渋谷のアパレル店「グローバルワーク」で小学生が職業体験 レジや商品提案など

初めてのレジ作業に挑戦した福田空さん(右)

初めてのレジ作業に挑戦した福田空さん(右)

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 渋谷区の小学生に通う児童が3月27日、井の頭通り沿いのアパレルショップ「GLOBAL WORK(グローバルワーク)SHIBUYA」(渋谷区宇田川町)でショップ店員の職業体験をした。主催はブランドを展開するアダストリア(渋谷2)。

母親に商品を提案する中島琴音さん

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 協働で地域社会の課題解決を図るため渋谷区と結んだ「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定(通称S-SAP、エス・サップ)」に基づく取り組みで、ファッションに興味を持ってもらうことや将来の進路について考える機会となることが目的。同店での開催は昨年8月に続く2回目となる。

 区内の小学校に通う新4~6年生を対象に、区内の小学校でチラシ配布し参加を呼び掛けた。40人近い応募があった中、27日と28日各日2回で計11人が参加予定。児童らはオリジナルで作られたバンダナと缶バッジを着けて職業体験に臨んだ。

 体験は金子智博店長をはじめ同店で働くスタッフ指導の下、あいさつの練習からスタート。「笑顔で元気よく」というアドバイスを受けながら、「お待たせいたしました」「かしこまりました」「またお越しくださいませ」などのあいさつの練習。洋服を畳む練習では大人サイズのTシャツに苦労する姿も見られた。母親を客に見立てた接客では「いらっしゃいませ」と出迎えた後、スタッフのアドバイスを受けながら母親をコーディネート。商品を提案したり試着室に案内したりしたほか、バーコードのスキャンから偽物のお金を使った清算、袋詰めなどのレジ作業も体験。終了後にはスタッフから修了証書を受け取った。

 レジ作業が好評で、ファッションやコスメに興味があるという渋谷本町学園の中島(なかじま)琴音さん(新4年)は「普段は入れないレジの所には入れたのが楽しかった」と笑顔を浮かべた。神南小学校の福田空さん(同)は、普段はしない洋服の畳み方など「普段の生活に生かせることもあり勉強になった」と振り返りつつ、「普段はよくしゃべるけど、こういう場所だとどう接していいか分からなくなる」と慣れない口調にも苦戦したようだった。

 金子店長は「緊張しながらも一生懸命やっている姿を見ると初心に戻る」と話し、「スタッフが楽しめないとお客さんに喜んでもらえない。販売員の仕事は楽しいんだということが伝われば」と期待を込める。

 同社は今後も同様の取り組みを定期的に行っていく予定。

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