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渋谷のアパレル「グローバルワーク」で児童が職業体験 接客・レジなど

スタッフ指導の下、Tシャツを畳む練習をする参加児童たち

スタッフ指導の下、Tシャツを畳む練習をする参加児童たち

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 渋谷区在住の小学生が8月8日、井の頭通り沿いのアパレルショップ「GLOBAL WORK(グローバルワーク)SHIBUYA」(渋谷区宇田川町)でショップ店員の職業体験をした。主催はブランドを展開するアダストリア(渋谷2)。

バーコードをスキャンするなどレジ作業も体験

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 協働で地域社会の課題解決を図るため渋谷区と結んだ「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定(通称S-SAP、エス・サップ)」に基づく取り組みで、ファッションに興味を持ってもらうことや将来の進路について考える機会となることが目的。同社は2012年から、ブランドの店舗を出店する商業施設の依頼などで中高生を対象にした職業体験プログラムを展開してきたが、自社主催で小学生を迎えるのは初めての取り組みとなった。

 今回は区内在住の小学4~6年生を対象に、区が神南小学校(宇田川町)でチラシ配布したほか区のLINEで参加を呼び掛けた。この日は6人が参加し、児童らはオリジナルで作られたバンダナと缶バッジを着けて職業体験に臨んだ。

 金子智博店長やスタッフ指導の下、立ち方をはじめ、「少々お待ちくださいませ」「またお越しくださいませ」などのあいさつの練習、洋服を畳む練習をした後、母親を客に見立てて接客を体験。スタッフのアドバイスを受けながら商品を提案したり、試着室に案内したりしたほか、バーコードのスキャンや偽物のお金を使った清算などのレジ作業も体験した。

 LINEの案内でイベントを知り参加したという安齋すみれさん(小4)は「レジ作業が楽しかった」と言うが、洋服を畳む作業には苦労した様子だった。学校で配布されたチラシを見て応募したという鈴木流奈(るな)さん(小4)は「最初は難しそうだったけど、やってみると楽しかった」と言い、「(母親に)に合う服を選ぶのが難しかった」と振り返った。

 金子店長は「最初は緊張していたが、レジカウンターの中に入ることや普段できないことを体験してもらうことで徐々に笑顔が大きくなっていき、(客=母親を)見送るところまで体験してもらえて良かった」と話した。

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