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サンロッカーズ渋谷がホームで連勝 攻守が機能、中地区首位の新潟抑える

3Pが警戒される中で積極的にアタックしたライアン・ケリー選手(写真中央)

3Pが警戒される中で積極的にアタックしたライアン・ケリー選手(写真中央)

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 Bリーグ・サンロカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が3月9日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で新潟アルビレックスBB(同、新潟)と戦った。

積極的にドライブを仕掛けた杉浦佑成選手

 3月6日を「サン(3)ロッ(6)カーズ」の語呂合わせで「サンロッカーズの日」に制定しているSR渋谷。「SHIBUYA SHOOTOUT」と称した今節はチーム初のサードユニホームを着ているほか、この日は会場外に遊具などを用意する「渋谷どこでも運動場」を用意するなど、さまざまな企画を展開した。

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 前日に続きチケットが完売し、立ち見客も出たこの日は4266人が来場。「試合の前からソールドアウトと聞いていて、満員の観客の前でプレーできるのはモチベーションにつながる」と気合十分だったのはライアン・ケリー選手。前日高い確率で決めた3ポイント(P)シュートが警戒される中、ピック&ロール(スクリーンを使ったオフェンスの一種)やスチール(ボールを奪うプレー)からの速攻で得点を挙げる。「チャンスを作ることを心掛けた」と言うよう、ケリー選手がディフェンスを引き付けフリーになったベンドラメ礼生選手が3Pを決める場面も見られた。第1Q中盤でインサイドの要、ロバート・サクレ選手が2つのファウルでベンチに下がると、新潟は外国籍選手が得点を重ね25-26とビハインドの展開に。試合が動いたのは第2クオーター(Q)。前日フリースローのシチュエーションが少なかったことから、ケリー選手はミスマッチを生かし一対一を仕掛けファウルを誘発すると、フリースロー5本を100%の確率で決め得点を重ねた。加えてゾーンディフェンスで24秒守り切るなど新潟を12点に抑え、6点のリードを奪った。

 後半もケリー選手の勢いは止まることなく、オフェンスリバウンドからの得点や広瀬健太選手のスチールからダンクを決めるなどチームを盛り立てる。第3Q終盤には、盛實海翔(もりざね・かいと)選手がディフェンスの裏かいた杉浦佑成選手にパスを出しレイアップを決める若手の連係が見られたほか、盛實選手はルーズボールに飛び込んでマイボールにした後、ステップでディフェンスをずらしブザービーターとなる3Pを決め場内を沸かせた。最終Qには杉浦選手が連続でドライブから得点を挙げたほか、前半プレータイムが制限されていたサクレ選手がリバウンドからの速攻に走ったり一対一を仕掛けたり得点を重ねたりして、残り52秒にはオフェンスリバウンドからバスケットカウントを奪うと雄たけびを上げ気迫を見せた。チームは84-72で連勝。この日も渋谷区オリジナルの「渋谷を盛り上げる応援」となる「ハチ公八本締め」で勝利を祝った。

 序盤から速い展開で攻めたSR渋谷。「元々アップテンポにしたいというのはあるが、いつもの試合よりスコアされた時に一瞬でも下を向いたらペースを持っていかれる」と伊佐勉ヘッドコーチは試合終盤まで「走れ」と選手を鼓舞。「広くコートを使って、どんどん走っていこうということを選手がやってくれたことが勝利につながった」と振り返った。右足親指の付け根の関節の脱臼から復帰した伊藤駿(たかし)選手は「まだ万全ではなくプレータイムを制限しながら」の出場となったが、「(新潟の)ハミルトンとガードナーはあまり走るのは好きじゃないと思った」ことから積極的に速い展開に持ち込んだ。「ベンチでも走ろうと話していたし、後半も走れたことで安定して点を取ることにつながったのでは」と分析した。渋谷区観光大使スポーツアンバサダーとして「ハチ公八本締め」の音頭を取ったが「久しぶりに(大使としての)仕事をした」と笑った。

 伊佐HCが「体がある(=身長も高く体格もいい)のでどんどんアタックしてほしい」と話していた杉浦選手は、前節の試合後「来週(=今節)はやってやりますよ」と宣言していた。「言ってしまったからにはやるしかない」と、前日からドライブを積極的に仕掛け、この日はドライブから6点を挙げた。1本目となった盛實選手との連係プレーには「あいつはパスが上手いので見てくれているだろうと、体が自然に動いた」と言い、「決めたとこで少し楽になって、火が付いた感じがあった」と振り返った。サードユニホームについて「紫は初めて」と切り出すが、過去に着ていたことを指摘されると「実は着たことがあって、久しぶりでワクワクした」と言い直し笑いを誘った。

 SNSをきっかけに「セクシー」といわれるようになったパスを見せた盛實選手は照れ笑いを浮かべつつ、「ピック&ロールからずれが生まれて、佑成さんが飛び込んできているのが見えた」と言い、「良いプレーが一つ生まれると気持ち的にも乗ってきた」ことがブザービーターにつながった。大学のチームメートが応援に駆け付けていたが、「いるとは思ったがいつも通り。でも、しっかりアピールできたと」と手応えをうかがわせた。

 なかなかプレータムを得られていない清水太志郎選手や秋葉真司選手も出場機会を得て、サードユニホーム姿をファンたちに見せた。清水選手は「選手って単純でユニホームが変わるだけでリフレッシュになる」と昨シーズンからサードユニホームを熱望していた。「『SHIBUYA』の文字が漢字でも面白い」と提案した。大学時代に紫のユニホームを着ていた秋葉選手は「あんまり似合っていなかったので自分的にはあまりいい印象が無かったが、2連勝したのでいい色だなと思っている」と笑顔を見せた。

 SR渋谷は次節今月13日、同所で栃木ブレックスと戦う。満原優樹選手は「同じ東地区の格上で、今季は一度も勝てていない。チーム全員で勝てるように頑張りたい」と意気込んだ。

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