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アルバルク東京、「天皇杯」準決勝敗退 千葉に0.5秒で逆転許す

第2クオーターにアグレッシブさを見せた馬場雄大選手(中央)

第2クオーターにアグレッシブさを見せた馬場雄大選手(中央)

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 アルバルク東京(以下、A東京)が1月12日、「第94回天皇杯・第85回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会」準決勝で千葉ジェッツ(同、千葉)と戦った。会場はさいたまスーパーアリーナ(さいたま市)。

3Pやドライブなど多彩な攻撃で14点を挙げた田中大貴選手

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 プロバスケットボール「Bリーグ」や大学、社会人チームなどの65チームがトーナメント形式で戦い優勝を決める天皇杯(男子)。A東京は10日に始まったファイナルラウンド準々決勝でシーホース三河を破り準決勝に駒を進めた。

 試合序盤から「やられてはいけないこと」の一つとして挙げたオフェンス(OF)リバウンドからの得点で千葉にペースを握られ苦しい展開となる中、一時12点差を付けられた第2クオーター(Q)には「どうにか流れを持ってこようとディフェンスで踏ん張り」(田中大貴選手)を見せたA東京。前半終盤には、馬場雄大選手が空いたゴール下に飛び込みダンクを決めたり、スチール(ボールを奪うプレー)でファウルを誘ったり、速攻に走りレイアップを決めるなどしてアグレッシブさを見せ6点差まで追い上げた。

 前半で千葉に倍のリバウンド数を許していたA東京だったが、第3Qにはセカンドチャンスや速攻などリバウンドからの得点が見られるようになるも、中々千葉を捉えきれないまま最終Qに突入した。田中選手と馬場選手がドライブを仕掛けファウルを誘い得たフリースローで追い付くと、シーソーゲームに。田中選手や安藤誓哉選手、千葉・富樫勇樹選手の3ポイント(P)シュートの応酬もあり、場内のボルテージも上がっていく。そして迎えた残り31.7秒、1点リードのA東京は安藤選手がスクリーンを使い攻撃を仕掛けるも、千葉マイケル・パーカー選手にブロックされ、残り5秒でボールを奪われ走られた。1本目のシュートはリングに嫌われるも、OFリバウンドから得点を許してしまう。時計は0.5秒。A東京はなす術なく79-80で敗れた。

 「ゲームプラン通りに進められなかった」と振り返った田中選手。両チーム共にターンオーバーが10本を超える結果となったが「つまらないターンオーバーがあると勝てない」と敗因を挙げた。馬場選手は「最初に3本OFリバウンドを取られ最後もOFリバウンドでやられ、そういった泥臭いところ、詰めの甘さが勝敗に影響した」とも。

 ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチは、「最後まで粘り切って戦ったが残念な結果で終わってしまった。後半は選手たちがよく戦い、素晴らしいカムバックを見せてくれたが、1つのミスやリバウンドで勝てるチャンスを逃してしまった」と肩を落とした。

 千葉とはリーグ戦での戦いが残っている。馬場選手は「この経験を生かすことが僕たちに課せられたこと。顔を上げて進んでいきたい」と話した。

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