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渋谷のんべい横丁、昼間も活性化へ 「キューバサンド」店など間借り出店

渋谷のんべい横丁「クルヴァ」(写真左=オーナーの立石さん)を間借りしキューバサンド店を開いた山崎道也さん(右)

渋谷のんべい横丁「クルヴァ」(写真左=オーナーの立石さん)を間借りしキューバサンド店を開いた山崎道也さん(右)

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 渋谷駅近くの線路沿いに昭和の雰囲気を残す居酒屋などが軒を連ねる「渋谷のんべい横丁」で12月1日、日中の時間帯の営業時間外の店舗スペースを活用しランチメニューやドリンクなどを提供する取り組みが始まった。

マリネにこだわったという「キューバサンド」

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 スペースシェアサービスを手掛ける「軒先」(千代田区)が5月に開始した飲食店シェアサービス「軒先レストラン」の仕組みで地域活性化を目指すプロジェクトの第1弾。夜に営業する店が多い同所で、朝から夕方にかけて店を開くことで外国人観光客らの飲食需要に対応するほか、新規客の取り込みも目指す。

 同日オープンしたのは2店。ワーキングホリデーで訪れたオーストラリアのモダンレストランで修業を積んだという山崎道也さんはバー「Curva(クルヴァ)」の店舗を間借りし、キューバ発祥のサンドイッチ「キューバサンド」とクラフトビールの店「G'DAY MATE!(グダイマイト)」を出店する。

 映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」で出てくるキューバサンドが「おいしそう」と思いオリジナルで作るようになったというサンドは、ポーク・ハム・チーズを基本に、肉はライムを強めにしてオレンジやハーブ、ラム酒などで2~3日漬け込み、マリネの配分や時間にこだわったという。定番キューバサンドと日替わりキューバサンド(各800円)のほか、クラフトビール(800円~)、ウイスキー(600円)などのアルコールも提供する。営業時間は9時~16時。

 日本産茶葉を使ったミルクティー専門店「FAR EAST TEA COMPANY(ファーイーストティーカンパニー)」の店主は、学生時代からECビジネスに携わり、大手EC企業勤務後、国産紅茶の魅力を発信したいと起業した畠山大さん。店は「ビストロダルブル」を間借りする。

 静岡や鹿児島で栽培される茶葉で、「華やかな香りとまろやかな味」が特徴という「べにふうき」を使い、メニューは「ミルクティー」(アイス・ホット、各500円)一点に絞った。200回以上試作を重ねたといい、将来的には月替わりで紅茶のセレクトも目指す。営業時間は8時~16時。

 渋谷のんべい横丁組合の一員でもある「クルヴァ」店主の立石良広さんは「のんべい横丁は渋谷のど真ん中にありながら、どうしても夜のイメージが強い。これが横丁の活性化につながれば」と期待を込める。

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