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「表参道イルミネーション」点灯 初の調光演出、オープンバス運行も

シャンパンゴールドのLED約90万球を装飾する表参道のイルミネーション

シャンパンゴールドのLED約90万球を装飾する表参道のイルミネーション

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 表参道のケヤキ並木で11月29日、イルミネーションが点灯した。主催は商店街振興組合原宿表参道欅会。

点灯式に参加した小松菜奈さんら

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 1991年に約300メートルの規模で試験的に始まり、翌1992年から本格的に行われている同所のイルミネーション。以降毎年行われていたが、見物客に対する周辺住民の不満などから1998年に中止。2009年に復活するも2012年にはスポンサーが付かず低木のみの装飾となったが、2014年以降は協賛が集まり再びケヤキも点灯している。

 東日本大震災が起きた2011年、節電を考慮し装飾する区間やLED電球の数を減らしてイルミネーションを点灯。以降、神宮前交差点から神宮前第二歩道橋までの約500メートルのケヤキ約100本などにLED電球約50万球を装飾していたが、2020年に開催される東京五輪・パラリンピックが開催に向け「今一度見てほしい」と、昨年から表参道全域でのライトアップしている。

 イルミネーションの点灯は、青山通りとぶつかる表参道交差点から原宿駅前の神宮橋交差点まで1.1キロのケヤキ150本と低木で、シャンパンゴールド色のLED約90万球を装飾した。

 今年はグーグル(港区)が協賛し、12月3日以降、ピンクのオープンバスを運行。さまざまなウェブサービスを連携するサービス「IFTTT(イフト)」を活用し、バスに用意するスマートフォン「Google Pixel」のグーグルアシスタントで「OKグーグル、マジックイルミネーションをつけて」と声を掛けると、バス車内でさまざまなクリスマスソングが流れ始め、音楽に合わせて波打つように順に点灯するなどケヤキのイルミネーションが変化する。同所のイルミネーションで調光が変化するイルミネーションは初の取り組みとなる。バスの運行は18時~21時(1日4本、定員は1回20人程度)。乗車無料。雨天中止。

 バスの発着場所となるコミュニティースペース「COMMUNE 2nd」(港区南青山3)では「Google Pixel」のタッチ&トライができるカフェもオープン。オリジナルブレンドのコーヒーやハーブティー(以上400円)、オープンサンド(1,000円)、シュトーレン(350円)などを提供する。

 初日には点灯式を実施。商店街振興組合原宿表参道欅会の松井誠一理事長は「明かりが揺らぎ、静かな動きを表現するのは初めての試み。さらに街にふさわしい美しい幻想的なイルミネーションになることを期待している」とあいさつ。長谷部健渋谷区長は「多くの方にこの街を歩きながら堪能していただいて、表参道や渋谷区を好きになっていただく機会になれば。この明かりを皆さんと楽しみ、長く続くよう盛り上げていけたら」と期待を込めた。

 式には女優でモデルの小松菜奈さんも登場。「普段から買い物とかでよく通るので、点灯式で来るのはドキドキ」と話し、点灯式に参加するのも初めてで「ワクワクとドキドキ…」と緊張した様子を見せた。小松さんが「Google Pixel」に「OKグーグル、表参道のイルミネーションを付けて」と話しかけるとイルミネーションが点灯。集まった来街者たちから歓声が上がると共に、小松さんも「すごい!きれい!」と目を輝かせ、「毎年、ここのイルミネーションを楽しみにしていたので、点灯式をやらせていただき冬のいい思い出になった」と笑顔を見せた。

 点灯時間は日没~22時。12月25日まで(低木は2018年1月6日まで)。点灯時間中はエリアの歩道橋は通行禁止となる。

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