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渋谷区、東京五輪・パラに向け文化イベント 音楽ライブやファッションショーも

アートディレクターの水谷孝次さんが展開する子どもの笑顔をプリントした傘を開くアートパフォーマンスも行われた

アートディレクターの水谷孝次さんが展開する子どもの笑顔をプリントした傘を開くアートパフォーマンスも行われた

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 2020年の東京五輪・パラリンピックに向けた渋谷区の文化イベント「MERRY SMILE SHIBUYA for 2020」が8月25日、国連大学(渋谷区神宮前5)広場・中庭で開催された。主催は渋谷区。企画・運営はNPO法人「MERRY PROJECT」(港区)。

「tenbo」のファッションショー

 「東京2020(文化・オリンピアード)」公認プログラムとして、昨年渋谷ヒカリエ(渋谷2)内で初開催した同イベント。2020年には五輪とパラリンピックの間の期間にイベント開催を予定していることもあり、今回はパラリンピック開催まで2年というタイミングに合わせ開催。多くの人が参加できるよう、会場を屋外に移し規模を拡大した。

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 今年は区内にキャンパスを構える大学など9校とも連携した。富ヶ谷にキャンパスを構える東海大学観光学部観光学科は、桑沢デザイン研究所と「観光コミュニケーション」をテーマにしたブースを出展。区内の観光スポット30カ所を紹介するマップを作ったほか、聖火トーチをイメージした小物などを用意したフォトスポット、パラリンピック競技「ボッチャ」体験などを展開した。1月に五輪・パラリンピック連携推進事業推進室が立ち上がった実践女子大学は、部活動やボランティアなど100人を超す学生が参加し、「茶道」「香道」の体験、目隠しをしてうちわに文字を書く「ブラインド書道」、点字を書く体験などを用意した。

 国学院大学は有志のメンバー約10人でブースを出展。渋谷キャンパスへの通学途中にある豊栄稲荷神社に飾られていたちょうちんから着想を得て、「2020」「笑顔」をテーマにしたちょうちんへの絵付け体験を提案した。新国立競技場からほど近い千駄ヶ谷にキャンパスを構える津田塾大学は「梅五輪パラリンピック・プロジェクト」が参加。日本の五輪・パラリンピックを観客も体験できるよう浴衣を着て観戦するスタイルを提案するため、浴衣の貸し出し・着付けを行った。

 ダウン症の書家・金澤翔子さんはライブパフォーマンスで「共に笑う」というメッセージを書いた。書は帝京短期大学のブースで制作されたフラッグとのコラボレーション作品として披露された。

 ピープルデザインを掲げるファッションブランド「tenbo」のファッションショーは「笑顔で夢をかなえよう」をテーマに、18歳以下の子どもたちが「ドラマーになって笑顔と元気を届けたい」「世界から差別や偏見を無くす」など自分の夢を宣言してからウオーキングした。「空手の世界チャンピオンになりたい」という寺岡まゆりさんは空手の型も披露。同ブランドの専属モデルで色素が薄い体質「アルビノ」のライムさんはキャンディーをモチーフにしたワンピースで登場したほか、同じくブランドの専属モデルで広汎性発達障がいの「さとわ」さんは自身が描いたイラストをプリントしたドレスを披露。昨年初披露された30カ国500人の笑顔をプリントした直径10メートルのドレスがフィナーレを飾った。

 今年新たに、5代目「うたのおにいさん」として知られる「かしわ哲」さんが中心となり知的障がい者たちがメンバーとして加わっている音楽バンド「サルサガムテープ」も参加。ガムテープとバケツを使って太鼓を使うワークショップを開いたほか、その太鼓を使いながら来場者も参加できるライブも展開した。最後は、「東京五輪音頭-2020-」を全員で踊りイベントは終了した。

 渋谷区のオリンピック・パラリンピック担当部長・安蔵邦彦さんは「五輪・パラリンピックはスポーツだけでなく文化の祭典でもある。2020年に向け『ハッピー&ピース』のメッセージを発信していくため、区では『メリー(=笑顔)』をキーワードにしている。これからも世界に発信していきたい」」と意欲を見せた。

 同NPO代表でアートディレクターの水谷孝次さんは「街や世界が一つになるのが目指す世界。今日は音楽ライブや盆踊りなど皆が一つになった。皆でアイデアを出して助け合って作り上げたイベントは、区が目指す「ちがいを ちからに 変える街」(区の基本構想の総合テーマ)に沿っている。渋谷でしかできないイベントなのでは」と話し、「笑顔は未来の希望、メリーは五輪・パラリンピックのテーマでもある平和。このイベントから世界に向けて『メリー』を向けて発信していければ」と期待を込めた。。

 同イベントは来年も同所で開催を予定する。

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