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SHIBUYA109新ロゴ決まる シリンダー外壁は来春付け替えへ

新しいロゴをデザインした(左から)池田敦美さんとハナガキダイジュさん

新しいロゴをデザインした(左から)池田敦美さんとハナガキダイジュさん

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 SHIBUYA109(109、渋谷区道玄坂2)の新しいロゴが7月22日、発表された。

新ロゴ発表会には藤田ニコルさんらも参加した

 来年で開業40周年を迎えるのを機に、時代や環境の変化に合わせ「地位やあり方を柔軟に変化させるべき」と、1989年から使っているロゴの刷新を決めた。4月から5月にかけてデザイン案を一般公募し、集まった9537点の中から、館内に出店するテナントや運営するSHIBUYA109エンタテイメント(道玄坂1)社員らの投票などで100点まで絞り込み、同社木村知郎(ともお)社長や特別審査員の長谷部健渋谷区長、モデルでタレントの藤田ニコルさんらで最終4点を決めた。

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 7月6日~15日にウェブ上で行った一般投票の末選ばれたのは、一般企業に勤めるハナガキダイジュさん(38)と同僚の池田敦美さん(33)によるユニットが考案したデザイン。デザイナーでもあるハナガキさんがロゴデザインの公募を知り、中学生のころから109に来ていて「109が好き」な池田さんに声を掛けて応募したという。

 渋谷のイメージから「万人というより若者にターゲットを絞った」というデザインは、「109」の数字がくっついている点やピンクから紫に変わるグラデーションカラーが特徴。池田さんは「一般的にロゴはシンプルなものだと思うが、109を見ていてもいろいろな色を使った方が好まれる傾向にあるのではと考えた」と振り返る。ハナガタさんは、現在のロゴにも使われている「赤」を変える点も悩んだというが「節目として新しく出発する意味も込めてチョイスした」とも。

 2人は3案を応募したというが「一番自信があるデザインが残った。形とカラーが合わさったのが強く印象に残せたのでは」ハナガタさんは分析する。電話で最終決定の連絡を受けたと言い「やばいと思った。インパクトがすごくて、震えていた」とその瞬間を振り返る。池田さんは「選ばれたら泣くかなとか考えていたが、聞いたら絶句した。今日のイベントで、決まったんだなとこみ上げてくるものがあった」と笑顔を見せた。「人の目に入る機会が多いものに携われてうれしい。最初は見慣れないかもしれないが、皆に親しんでもらって定着していけば」と期待を込めた。

 木村社長は「次の時代に向けて輝き続けるために、さまざまな取り組みをしている。109にいろいろな思いを持っている人たちの共有性はロゴだったかもしれない。それを、自分たちから変化を起こしていくという決意はすごく勇気がいることだった」と振り返る。今回は、小学生~70代と幅広い世代から作品が集まり、海外からの応募も一定数あったという。「数字をデザインするのはこんなに難しいのかと。加えてシリンダーというシンボルをどう表現してくれるかを見ていた」と言い、最終的に決まったデザインについては「今の若い世代の人たちが求めている共感性を表す意味で数字がくっついている点が響いた。グラデーションカラーがかわいくて、109が変化を起こしていくという意味でも象徴的だと感じた」と評価した。

 「決まったことにホッとしていているが、『ロゴを変えただけじゃないか』と言われないよう、ロゴに負けないように中身も進化させていかないといけないというプレッシャーもある。アンダー20というターゲットは変わらないが、時代が変わり商業施設に求められるものが変わっている。109は常に最先端でいなくてはいけない。今はテナントの9割がアパレルだが新しい業態を取り込みながら変化していきたい」と意欲を見せた。

 パンフレットなど印刷物や各地の施設での新ロゴ掲出は来年以降順次始めるが、渋谷のシリンダー外壁のロゴは来春付け替える予定で工事方法などは未定。

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