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アルバルク東京、チャンピオンシップ初戦へ 伊藤琢磨HC「準備はできている」

アルバルク東京の選手たち

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 渋谷区をホームタウンとする「アルバルク東京(A東京)」が、5月13日に開幕するリーグ王者を決める「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2016-17」に向けて意気込みを語った。

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 今月7日にレギュラーシーズン全60試合を終え、44勝16敗、東地区2位、リーグ全体4位の成績でチャンピオンシップ(CS)に出場するA東京。初戦となるクオーターファイナル(準々決勝)は、西地区2位の三遠ネオフェニックス(三遠、33勝27敗)との戦いとなる。

 A東京伊藤琢磨ヘッドコーチ(HC)は「準備はできているのであとはやるだけ」と落ち着いた表情を見せる。シーズン中は、外国人選手が替わったり選手がけがをしたり「結果が付いてこずにイライラしたり不安になったりした時期もあった」というが、最終節の秋田ノーザンハピネッツ戦で「自分たちのスタイルを明確にすることができた」ことから、CSでは「やってきたことを思いっきり、アグレッシブにやるだけ」と話す。

 エース田中大貴選手も「レギュラーシーズンから変えることなく、いつも通り自分の良さが出せれば」とリラックスした様子ながら、「長い時間コートに立たせてもらっている一人だと自覚している。HCやスタッフの信頼もあり責任感もある」と自身の役割も見据え、「(CSは)勢いに乗ったチームが一気に駆け上がれる。目の前の1試合を大事にしなくてはいけない。(三遠に)2勝できればいい状態で次のラウンドに進めるのでは」と気を引き締める。「今年のチームは一発の爆発力・破壊力があるので短期決戦の方が有利だと思っている。いかに自分たちで流れをつくれるかが鍵」とも。

 昨秋の開幕戦を戦ったチームでもあることから「リーグの中でも勝たなくてはいけない存在、常に先頭を走っていかなくてはいけないチームだということは、みんなが自覚している」とし、「Bリーグ初年度、アルバルク東京で始まってアルバルク東京で終わるのがいいシナリオなのでは」と話した。

 ディアンテ・ギャレット選手は「プレッシャーは感じるが、集中力を高めてレギュラーシーズン戦ってきたことをしっかりできれば結果はついてくる」と自信をうかがわせる。今シーズンはチームトップの通算1051得点、アシスト228本と勝利に貢献しており、「チームメートもコーチも信頼してくれている。相手チームが自分を止めようとして守ってくる時こそ、仲間を生かすプレーを心掛けている」とも。

 今シーズンA東京に移籍した竹内譲次選手は「(昨シーズンより)外国人選手をディフェンスする機会が増え、重要な役割を任されている意識はある。どれだけチームの力になれるかが大事」と自信の役割を話す。準決勝では昨シーズンまで所属していたサンロッカーズ渋谷と対戦する可能性もあり、「(試合を)やりたいので勝ち上がってきてほしい」とエールを送った。

 初戦の相手である三遠とはレギュラーシーズンでは2試合しか対戦していないこともあり、早めにスカウティングを始め準備を進めているというが、「(三遠の)スタイルは変わっていないので特別な対処はしていない」と伊藤HC。一方で、2月にA東京に入団したジェフ・エアーズ選手、トレント・プレイステッド選手は初めて三遠と対戦することから「選手の特徴や得意なプレーを覚えてもらわなくてはいけない」という。

 田中選手は初戦の相手三遠の印象を「個々の能力が高い選手がそろっている」と言い、「トランジション(攻守の入れ替え)の効率はうちが一番よくて、三遠はトランジションのディフェンスがリーグで一番。互いに自分たちの長所をどれだけ出せるかが勝敗のカギになるのでは」と分析。三遠に同世代の太田敦也選手が所属している竹内選手は「地道なプレーをする人。それを消せるようにプレーしたい」と意欲を見せた。

 今シーズン発足したBリーグの初代王者を決める戦いとなるCS。5月13日・14日に準々決勝、同19日~22日にセミファイナル(準決勝)を、共にリーグ戦上位クラブのホームアリーナで行う。準々決勝・準決勝は先に2勝したクラブの勝利となり、1勝1敗の場合は2日目当日に10分間(前後半各5分)の3試合目を行い、以降は5分時限の延長戦となる。3位決定戦は行わず、準決勝敗退2クラブが3位となる。決勝戦は今月27日、国立代々木競技場第1体育館で予定する。

 準々決勝のティップオフ時間は、13日=16時5分、14日=14時5分。観戦料はスタンド自由席大人3,500円ほか。

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