渋谷ロフトで「ごはんフェス」 初の長期開催、ワークショップなど強化

米に関する商品の販売や映像上映、展示などを展開するフロア内

米に関する商品の販売や映像上映、展示などを展開するフロア内

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 渋谷ロフト(渋谷区宇田川町)3階のダイニングフロア「COOK&DINE」で現在、コメの祭典「ロフト ごはんフェス」が開催されている。

「米の新しい楽しみ方」を提案する商品として選ばれた「能登輪島米物語」

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 食のプロデュース集団honshokuが2014年に始めた同イベントは、コメ離れの影響でコメの消費が減っていることなどから、コメの魅力を生活者・企業・生産者など多様な主体で見直すことを目的に開催。年に2回、田植えと稲刈りの時期に合わせて表参道で開き、前回開催時は20~30代を中心に1日で約1500人が来場。男女比は3対7程度だったという。

 5回目を迎える今回、初めて渋谷ロフトに会場を移した。同店は3月に3階・4階を、暮らしのスタイルやテーマに基づいた編集売り場「&home」に改装。3階は「食」に焦点を当てたイベントを毎月開いており、「食の原点であるコメに関する取り組みをやるのは面白いのでは」と判断し、店内での開催を持ち掛けたという。同店はフロアの認知向上を図りたい考え。

 今回は「お米も趣味になる」をテーマに、初心者から熟練者までを対象にした商品をセレクト。honshokuと小池精米店(神宮前6)が共同開発した「気分に合わせて選ぶ」ブレンド米「Feeling」(3合1,080円)、炭焼き後の窯の余熱(=遠赤外線)で玄米を焙煎(ばいせん)する「信級玄米珈琲(コーヒー)」(486円~)、コメを発酵させたエタノールや新潟の杉蒸留水などで作ったアウトドアスプレー(2,322円)、コメをテーマにしたTシャツ(2,900円)、ファッションデザイナーが立ち上げたブランド「hacozen」のかっぽう着(9,720円~)など。

 開催に先駆け、約50商品の中から「コメの新しい楽しみ方」を提案する商品「ロフトごはんフェス大賞」に選ばれた商品も並ぶ。大賞に選ばれのはた石川・輪島市内の農家9軒が連携してブランディングする「能登輪島米物語」(1種540円)で、ノンアルコール・ノンシュガーの玄米甘酒「玄米がユメヲミタ」(1,469円)、種もみや苗、稲穂、おにぎりなどコメに関するさまざまなものの数え方をデザインした「数え方手拭い」(1,080円)などの審査員賞も紹介する。

 そのほか、コメ粒のフォトプロップスなどを手に撮影できるフォトスポット、ご飯やコメに関する書籍を販売するエア書店「いか文庫」、クリエーティブユニット「BambooCut」による「立ち食い梅干し屋」(18日~26日)や梅茶漬け店(29日~7月5日)なども展開。「テラダモケイ」の映像レーベル「テラダモケイピクチャーズ」が制作した、「100分の1スケールの建築模型用添景セット」で田植えシーンを再現した映像も上映している。

 期間中はイベントも開く。出張専用のおむすび店「山角や」によるご飯の炊き方や具材の選び方などのワークショップや、日本酒4種の試飲と日本酒に関するトーク(以上、参加費2,000円)、「Feeling」の試食会(同1,000円)など。現在ホームページで予約を受け付けている。

 honshoku代表で東京農業大学非常勤講師の平井巧さんは「これまで1日だけの開催だったので、伝えきれないこともあった。1カ月近い開催期間になるので、自分たちとしても挑戦になる」と話す。「来てみないと分からない、コメに興味を持ったり考えたりするきっかけづくりをしている」といい、「コメの楽しみ方を意識していない人が多いと思うので、新しい発見をしに来てほしい。フロアを回って、商品を手に取って、自分の生活に落とし込んでもらえれば」と呼び掛ける。

 営業時間は10時~21時。7月5日まで。

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