JR渋谷駅改良工事起工式 2020年春までに埼京線ホーム移設へ

改良工事の計画図

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 JR渋谷駅改良工事の起工式が9月7日、渋谷駅旧東急東横線跡地で行われた。

並列化した山手線と埼京線ホームのイメージ

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 駅周辺で進む再開発に合わせて、乗換の利便性向上、駅構内の混雑緩和、バリアフリーなどを目的にした同工事。昨年4月から準備工事を進めてきた。

 起工式には、JR東日本深澤祐二副社長、東急電鉄野本弘文社長、東京メトロ奥義光社長が出席し、くわ入れと玉串の奉奠(ほうてん)などを行い工事の安全を祈願。式には建設会社、設計事務所関係者ら含め計約60人が出席した。

 工事では、現在内回り・外回りの2面に分かれている山手線のホームを改築し1面2線化(ホーム幅員最大16メートル)。2020年春(目標)までに、同ホームから現在約350メートル駅南側に離れている埼京線・湘南新宿ラインのホーム(同最大12メートル)を移設し並列化することで、乗り換えの利便性向上を図る。それに伴い、恵比寿寄りに位置する現在の新南口は閉鎖する予定だが、移動するか廃止するかは未定。

 併せて混雑緩和、他社線との乗り換え導線の改善を図り、1階・3階で駅構内コンコースを拡充。両フロアと山手・埼京線各ホームを結ぶエレベーターを整備しバリアフリーを強化する。

 そのほか、1階北側(幅員22メートル)と1階中央部(同23メートル)に自由通路も整備。駅施設は段階的に整備・共用し全体の完成は2027年度を予定する。改良工事に伴う総工費は約750億円を見込む。

 同社を含め4社9路線が乗り入れる同駅では、混雑緩和・乗り換え時間短縮に向けた東口地下広場(約1600平方メートル)の設備なども進んでいる。将来的には、地下3階に位置する東急東横線・東京メトロ副都心線のヒカリエ前改札から1階に位置するJR線の改札まで直通3基を含むエスカレーター5基を整備し乗り換え時間の短縮を図るほか、東京メトロ銀座線のホームも現在の場所から約130メートル表参道側に移設するとともに、現在の相対式ホームを1面2線の島式ホームに変更する。

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