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渋谷で「シュヴァンクマイエル映画祭」-デビュー作から最新作まで22作品

「不思議の国のアリス」を原作に実写とコマ撮りを組み合わせた「アリス」より©CONDOR FEATURES.Zurich/Switzerland.1988

「不思議の国のアリス」を原作に実写とコマ撮りを組み合わせた「アリス」より©CONDOR FEATURES.Zurich/Switzerland.1988

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 シアター・イメージフォーラム(渋谷区渋谷2、TEL 03-5766-0114)で2月21日から、「シュヴァンクマイエル映画祭2015」が開催される。

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 チェコスロバキアのアートアニメーションの巨匠ヤン・シュヴァンクマイエル監督の作品を上映する同企画。シュヴァンクマイエルさんは1934年生まれ。1964年から映像製作を始め、共産党政権下でブラックリストに載りながらも創作活動を続けてきたシュルレアリスト(超現実主義者)。映像作家、映画監督、コラージュ作品、ドローイングなどの創作活動など多彩な分野で活躍している。

 期間中は6プログラム22作を上映する。長編は、ルイス・キャロル著「不思議の国のアリス」を原作に、実写とコマ撮りを組み合わせ3年かけて製作したデビュー作「アリス」(1988年)、チェコの民話「オテサーネク」を不妊夫婦の現代のぐう話と読み替えた「オテサーネク」(2000年)、憂鬱(ゆううつ)な日常を脱出して夢の中をさまよう男を描いたラブ・サスペンス「サヴァイヴィング ライフ-夢は第二の人生-」(2010年)の3作。

 短編では、食べ物でできた頭・食器でできた頭・文具でできた頭が三つどもえで互いを飲み込む「永遠の対話」など3部構成のクレイアニメ「対話の可能性」(1982年)、「人目を避けて」1軒の家にやってきた男が、ドアに開けた穴から内側をのぞく1週間を描いた「家での静かな一週間」(1969年)、両チームの選手、審判が同じ顔のサッカーをテレビで観戦する男がまた同じ顔で、選手が倒されると得点が加算される「男のゲーム」(1988年)などをラインアップする。

 シュヴァンクマイエルさんの「原点ともいえる」ラテルナ・マギカ(演劇と映画の連鎖劇の一種)「魔法のサーカス」では、シュヴァンクマイエルさんが人形・美術を担当した場面を上映する。

 鑑賞料は当日一般1,500円ほか。3月13日まで。

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