渋谷・松濤の観世能楽堂が「楽屋見学ツアー」-来月の閉場前に

五色の幕「揚幕」は二人がかりで開閉する

五色の幕「揚幕」は二人がかりで開閉する

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 移転のため閉場が決まっている渋谷・松濤の「観世能楽堂」(渋谷区松濤1、TEL 03-3469-5241)で2月13日、「楽屋見学ツアー」が始まった。

楽師が着ける面を紹介する

 観世流の拠点となる同所。開場から40年以上がたち老朽化が進んだことから3月31日に閉場し、2016年、銀座松坂屋跡(中央区)を中心に完成予定の複合ビルに移転することが決まっている。

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 閉場に向けた「さよなら公演」の特別企画として実施する同ツアー。普段は能楽師以外入ることができない楽屋や着替えをする「装束の間」、舞台に上がる直前に面を着ける「鏡の間」などを、能楽師がツアーコンダクターとして案内する。楽屋では、「謡(うたい=声楽部分)」のけいこ体験も受けられる。

 ツアー初日のこの日、客席に座った参加者の前に坂井音晴さんが姿を現し、屋内なのに舞台に屋根が付いている理由や舞台上で白足袋の着用している理由などを解説。その後、観世芳伸さん、木月宣行さん、坂口貴信さんを交えて「羽衣」の一部などを披露した。

 楽屋では、恨みや嫉妬を持った女性「般若」などの面(おもて)や、顔の角度で表情を変える表現方法、若い女性を演じる場合は胸元を開けたり曲線を出したりするなど、役によって変える装束の着付け方を紹介。謡のけいこ体験では、「羽衣」の一節を全員で練習し、楽師は面を着けて舞うため「なるべく大きな声を出す」ことなどをアドバイスした。

 「鏡の間」と本舞台に続く通路「橋掛り」とを遮る五色の幕「揚幕(あげまく)」は、楽師の「おまーく」という声に合わせ二人がかりで開閉する様子もデモンストレーションして見せた。ほかにも、主に竹を使って舞台装置を自分たちで作ることや、小さな出入り口「切戸口」なども紹介した。

 当初予定していた日程は全てキャンセル待ちが出るほどの好評ぶりで、急きょ追加開催を決めた。実施日は3月2日・10日で、時間は15時30分~16時20分。参加料は800円。定員は各日30人。すでに残りわずかとなっているという。

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