渋谷・神泉に「ワイン愛好家向け」賃貸マンション-専用ワインカーブも

地階に位置するワインカーブのイメージ。最大で1万本のボトルを収納可能

地階に位置するワインカーブのイメージ。最大で1万本のボトルを収納可能

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 渋谷・神泉駅近くに2013年9月、ワイン愛好家向けの賃貸マンション「Wine Apartment(ワインアパートメント)」(渋谷区神泉町)がオープンする。

テイスティングカウンターやセラーなどを備える居室間取り

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 分譲マンション・賃貸住宅の総合管理などを手掛けるイノーヴ(板橋区)が企画開発・管理する同マンション。同社が2000年から展開している遮音性能を持つ音楽家向けマンション「ミュージション」に次ぐ、コンセプトマンションになる。仏ネゴシアン(ワイン卸商)BWBの日本法人BWB Japan(板橋区)が総合プロデュース、東京版「ミシュランガイド」で1つ星を獲得した「レストラン アイ」(神宮前1)のシェフソムリエでもある、ソムリエ石田博さんが総合監修する。

 敷地面積は187.74平方メートル。鉄筋コンクリート造地下1階・地上10階。戸数は2階~10階計18戸で、住居専有面積は42.01平方メートル~45.60平方メートルのワンルーム。ペット可。地階にはワインカーブを備えるほか、1階にはワインバー「遠藤利三郎商店」(墨田区)のビストロが出店する。ビストロの内装デザインは「ザ・ペニシュラ東京」(千代田区)などを手掛けたデザイナー橋本夕紀夫さんが手掛ける。

 マンションの建築設計・デザイン監修は若手建築家・芦沢啓治さんが担当。ビル外装は白と、薄暮をイメージした濃紺を基調にデザイン。地階のワインカーブは全体が13度~15度に保たれるようにする。最大で1万本のボトルを収納できる同所にはワインの所有数によって大きさが選べるよう、数種類の区画を用意。最も大きいサイズで、横置きで264本(12段)、縦置きで384本収納可能(ボルドー型ボトルで試算)。価格は月額2万2,000円。区画ごとに施錠でき、鍵は入居者それぞれが管理する。居室の床はオークムク材を使用。芦沢さんオリジナルのキッチンや、デーリータイプのワインセラー、テイスティングカウンターを兼ねたワイングラスのショーケース(36脚ほど収納可能)も配置する。

 加えて、BWB Japanが経営するワインバー「マックスボルドー六本木」(港区)のソムリエが管理人として、個人商談から現地見学、成約までをサポート。入居後は、日常的にメールやSNSなどでワインに関する質問などを受け付けアドバイスするほか、毎週土曜と毎月第1・第3・第5日曜の11時~20時にマンションに在中。ワインカーブの温度・湿度、全体環境のチェックするほか、入居者がワインを「最善の状態で楽しめるよう」、必要時にデキャンティングするなどのソムリエサービス、要望に応じたワイングラスのコーディネート(レンタル費実費)、居室でのワイン会、ホームパーティーへの出張(1時間1万円)、月1回のソムリエ主催会員制テイスティングサロンなども行う。パーティーには1階のビストロや「レストラン アイ」の料理も注文できる。

 監修を引き受けた理由について、「ソムリエの原点に基づく仕事だと思う」と振り返る石田さん。入居開始直後は月に数回足を運ぶ予定で、「入居者同士がつながることができれば。顔を合わせてワインを空け、グラスを傾けるシーンを継続的に作ることができるようにしたい」と話す。

 50カ所ほどの土地を見て回ったというイノーヴ鈴木貴幸社長。中目黒や代官山などにも近いほか、「感度の高い店が多い」ことから「裏渋谷」に位置付けられる神泉エリアを選んだ。「ワイン好きの方に入居いただきたい。セカンドハウスとしての需要もあるのでは」とし、「マーケットがあれば東京を中心に年間数件展開したい」とも。

 賃料は、同エリアでは高めとなる23万9,000円~25万8,000円。管理費は2万円、敷金1カ月、礼金2カ月。募集開始は12月3日で、2013年9月中旬の入居開始を予定。

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