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表参道で文化庁メディア芸術祭15周年記念展-歴代大賞受賞者中心に

木本圭子さんの非線形構造をオリジナルのコンピュータープログラムで可視化した映像作品

木本圭子さんの非線形構造をオリジナルのコンピュータープログラムで可視化した映像作品

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 表参道「GYRE(ジャイル)」(渋谷区神宮前5)3階のギャラリー「EYE OF GYRE」(TEL 03-3498-6990)で現在、文化庁メディア芸術祭15周年を記念した企画展「MEDIA GEIJUTSU Exhibition」が開催されている。

児玉幸子さんの作品「モルフォタワー」

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 メディア芸術の創造とその発展を図ることを目的に1997年から開催されている同祭。アート、エンターテインメント、アニメーション、漫画の4部門で世界中から作品を募っている。15周年を記念して開催する同展では、アート部門を中心に日本人大賞受賞者などにフォーカスを当て、「Flow」「Bright」の2つのテーマで展開する。

 「Flow」では、新素材や独自のプログラミングを用いて「有機的かつ生物的」な表現を行う作品を紹介。児玉幸子さんは、磁性流体を使った彫刻作品「モルオタワー」1点と、同祭デジタルアートインタラクティブ部門大賞を2001年に受賞した「突き出す、流れる」など8点のパネルを展示。木本圭子さんは、非線形構造をオリジナルのコンピュータープログラムで可視化した作品シリーズで、2006年同祭アート部門大賞を受賞した「Imaginary Numbers」のほか、「多義の森」「dimension rendez-vous」の3作品。

 「Bright」では光と影をコンセプトにした作品を紹介。主にインタラクティブアート分野の作品を手掛けるグループ「plaplax」の近森基さん・久納鏡子さんは、触れるオブジェにより影が変形したりする「Tool’s Life」。クワクボリョウタさんは、暗い部屋に3つの人形を置き、それぞれに「強力な」LED光源を当てて壁面に写す作品で、光を当てるタイミング・個数などをずらすことで影が変形する「いち、に、たくさん」(GYREバージョン)。ナガタタケシさんとモンノカヅエさんによるクリエーティブユニット「トーチカ」は、デジタルカメラによる長時間露出とコマ撮りアニメーションの手法を用い、空中にペンライトの光で絵を描くことでアニメーション作品を作る。同展では、のぞき穴から見る3Dアニメーション「STEPS」「green fairy」「Blue Ice」と、映像ディレクター関根光才さんとの作品「きみでいて ぶじでいて × Safe And Sound Project」の4作品を展示する。

 開催時間は11時~20時(最終日は13時まで)。入場無料。「Flow」は2月7日まで、「Bright」は同10日~26日(20日は休館)。

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