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「青学産銀杏」料理、周辺飲食店20店で提供-青学大生が企画

早朝の学内で落ちている銀杏を拾う学生

早朝の学内で落ちている銀杏を拾う学生

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 青山学院大学(渋谷区渋谷4)周辺の飲食店20店で11月10日~12日、「青学産銀杏(ぎんなん)」を使った料理を提供する「AOYAMA GINNAN FES2011」が開催される。

銀杏を拾う、むく、洗う作業を学生たちで行っている

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 同大総合文化政策学部の授業「ラボ・アトリエ実習」で広告を学ぶ学生の集団「GANGSTAR PRODUCER AOYAMA」が企画する同イベント。自分たちが「純粋にすてきだ」と思うものを「自分たちにできるかたち」で広告している彼らはこれまで、母親を広告対象に、母の日の次の日に当たる5月10日、渋谷エリアの百貨店などから集めた「母の日用包装紙」でカーネーションを作り配布するなどのプロジェクトを展開してきた。

 今回の広告対象は同学「秋の風物詩」である銀杏。同大キャンパスには正門から100メートルほど続く並木道にイチョウの木約40本が植えられているが、つぶれると「悪臭」を放つことから同大生から嫌われているという。そこで、つぶれる前の銀杏を拾い集め「青学産銀杏」と名付け、青山エリアの飲食店で料理として提供してもらうことで「臭いの解消」「銀杏のおいしさに気付く機会作り」を目指す。

 10月10日から約1カ月間、7時30分から1限が始まる9時までに銀杏を「拾い」「むく」「洗う」の作業に取り組む学生たち。友人から「(銀杏)臭いと言われショックを受けることもしばしば」だという。現在までに約7000粒、10キロ弱を拾い集めた。参加店は、バー「TIGHT」(渋谷1)、中華・四川料理「蓬莱・HORAI」(神宮前5)、「ラーメン凪 渋谷本店」(東1)、一軒家ダイニング&バー「ウサギ」(渋谷1)など企画に賛同した20店舗。

 メニューは、立ち飲み店「青山スタンド」(神宮前5)=銀杏とシメジ、豆腐をしょうゆベースで味付けした「銀杏と豆腐の和風ピザ」(600円)、居酒屋「伊志井」(北青山3)=おでん(800円)、「銀杏とチンゲン菜のオイスター炒め」(550円)、デリスタイルのカフェバー「C’s fort(シーズフォート)」(同)=日替わり総菜の一品として「青学産銀杏と秋ジャケのがんもどき」(デリ2品セット400円、3品500円)ほか。一部店舗では青学生を対象としたサービスも用意する。

 「協力していただく店のマップや各店ごとのPOP計20種を作るなど、より多くの人に(この企画を)伝えるにはどうするかを考えて行動している」と同学部3年「青学産銀杏プロジェクト」代表の安本一優さん。「究極の地産地消おつまみとして、『臭い』と嫌われ捨てられていくだけだった青学の銀杏で、お客さんと店、そして学生をつなぎ、青山の街を盛り上げていきたい」と意欲を見せる。

 参加店はホームページで確認できる。

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