渋谷に米フェンダー「ストラトキャスター」専門フロア-クロサワ楽器改装で

米フェンダーのエレクトリックギター「ストラトキャスター」を約220本そろえる専門フロア「The Plastic Sound」

米フェンダーのエレクトリックギター「ストラトキャスター」を約220本そろえる専門フロア「The Plastic Sound」

  • 6

  •  

 渋谷Bunkamura通りの楽器店「クロサワ楽器 G-CLUB SHIBUYA」(渋谷区道玄坂2)の4階・5階が7月24日、リニューアルした。経営は黒澤楽器店(豊島区)。

「Takamine」ブランドのエレアコを「日本一」そろえる5階フロア

[広告]

 ファイヤー通りから同所に昨年移転した同店。今回、「専門フロアをオープンした方が、インパクトがある」と、4階を米フェンダーのエレクトリックギター「ストラトキャスター」の専門フロア「The Plastic Sound」(TEL 03-34620261)に、5階をギターメーカー高峰楽器製作所(岐阜県中津川市)のエレクトリックアコースティックギター(通称エレアコ)「Takamine」を多くそろえる「Takamine Premium Shop」(TEL 03-3462-9211)に、それぞれリニューアルした。

 それまでベースを販売していた4階。フロア面積は25坪。以前から「ストラトキャスター」は一部取り扱っていたが、店長の能勢海太さんが同ブランドを「好きだった」ことなどから専門フロアをオープン。店名は、1970年代に同ブランドのギターの音が「プラスチックをたたいたような音」と言われていたことから命名した。同ブランドのギターは7、8万円~数百万円することから、40~50代などの来店が客が多いという。

 現在、約220本の在庫をそろえる。商品例は、「1962年に作られたよう」に仕上げられた「1962 Stratocaster Relic Built By Dennis Garszuka」(54万8,000円)、「1963 Stratocaster Relic Built By Joson Smith」(74万2,000円)など、あえて使用感を出すレリック仕様のほか、1965年製の「Stratocaster」(138万円)ほか。

 5階フロアの面積は25坪。「Takmine」は、「専門的な知識がないと販売が難しい」ことから同店では数本程度しか扱っていなかったが、アメリカで5・6年ほど前から「エレアコブーム」が来ており、アメリカでブームになったものは数年後「日本でもブームになっている」ことから、「日本でブームになる前にブームを作れれば」と、「Takamine Premium Shop」を出店。同フロアでは約40本という「圧倒的に日本一の在庫」をそろえる。価格は5万円~31万円程度。

 エレアコとは、アコースティックギターにピックアップを付け、エレキギターのようにアンプなどにつなぐことができるもの。「実際に音を出してみないと分からない」ことから、同店では実際に演奏できるようにアンプやマイクなどを用意している。同フロアへの来店客は「プロを目指している人」や「プロのアーティスト」が多いという。そのほか、同フロアでは米ギブソンのアコースティックギターも扱う。

 近年楽器店の閉店が相次ぎ、楽器演奏人口が「減っている」ことに関して、能勢さんは「世の中に遊び(の幅)が増えてきて楽器を選ぶ人が減っている」と話す。しかし、ギターのみの客単価は19万円と以前より高くなってきており、「本気でやると決めた人は、若い人でも最低5万円くらいのギターを購入する」とも。

 店全体では「40代の方」の来店が多く、実際ギターを購入する客は「男性が9割、女性が1割程度」だという。楽器店が軒を連ね「楽器の街」として知られるお茶の水に比べ、「落ち着いて商品が見られる」ことなどから、「わざわざ渋谷に足を運んでくださる方もいる」とし、「ある程度値段も安くするが、人間性や信用、接客を売っていきたい」と能勢さん話す。

 営業時間は11時~20時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース