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銀座線渋谷駅直上の歩行者デッキ「スカイウェイ」公開 全長120メートル

東京メトロ銀座線渋谷駅ホーム直上に建設中の空中回廊「4階東口スカイウェイ(仮称)」

東京メトロ銀座線渋谷駅ホーム直上に建設中の空中回廊「4階東口スカイウェイ(仮称)」

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 現在、東京メトロ銀座線渋谷駅ホーム直上に建設中の空中回廊「4階東口スカイウェイ(仮称)」(以下スカイウェイ)が7月8日、報道陣に公開された。東急、JR東日本、東京メトロが共同で進める渋谷駅周辺の再開発「渋谷駅街区計画」の一環。

「4階東口スカイウェイ(仮称)」

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 渋谷駅周辺は、国道246号線やJR線の線路でエリアが分断され、事業社が連携してデッキ(空中階)でつないできた。中でも、この日工事現場が公開されたスカイウェイは、その「ラストピース的な形」(東急の都市開発本部開発推進グループ企画開発担当参事・鈴木陽一郎さん)で整備される。

 銀座線ホーム直上を歩行できるようになる空中デッキは、全長約120メートル×幅員約8メートル。現在、約115メートルの所まで造られているが、現時点で床の塗装や手すりなどは未完成の状態だった。

 スカイウェイのほか、渋谷スクランブルスクエア中央棟3階・4階レベルに位置する屋外広場、銀座線の線路に並列するように造られ、渋谷マークシティの連絡通路とつながる3階レベルの「西口スカイウェイ(仮称)」も完成を予定。宮益坂上から道玄坂上まで、大きな上下移動をすることなく、つながることになる。

 一連の再開発の中で、「忠犬ハチ公像」の将来の設置場所は現在「調整中」。ハチ公広場は、現在よりも歩行空間や滞留空間が広がる。JRハチ公改札前には、最大幅員22メートル、同じくJRの南改札前には、最大幅員23メートルの東西を結ぶ自由通路も整備する。

 ハチ公広場と渋谷駅の動線は地上レベルに加え、地上と中央棟4階をつなぐエスカレーターやエレベーターなどで構成する縦軸移動空間「西口アーバン・コア」(2033年度完成予定)を整備。銀座線中央東改札(渋谷スクランブルスクエア方面)、JR渋谷駅中央改札にアクセスしやすくなる。

 東西南北がデッキ階でつながることで、「より回遊性が高まるのでは」(鈴木さん)と期待を寄せる。東口広場も整備することで、「今まで渋谷であまり見たことがない景色をご覧いただけると思う。新しい名所になるのでは」とも。

 訪日外国人の増加もあり、渋谷駅前は混雑も見られるが、その原因として「地上レベルの動線が中心になっている」と分析。地上レベルより上の階層のデッキ階ができることで「分散が望める。ごみごみしている渋谷から、少し滞在できる空間ができてくる」と、効果を見込んでいる。

 完成・開業までは期間があることから、工事の進捗(しんちょく)などの情報発信は随時行っていく予定。

 9月15日(雨天時の予備日同23日)には、スカイウェイや西口地下エリアなどを巡る見学会「『渋谷ダンジョン』工事見学ツアー」を行う。対象は渋谷区在住または渋谷区の学校に通う学生で、定員は小学校4~6年生の小学生とその親=10組(20人)、中学生=20人、高校・大学・専門学生=40人(応募多数の場合は抽選)。参加無料。今月25日までウェブで申し込みを受け付けている。

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