渋谷HUMAXシネマ（渋谷区宇田川町）で1月16日から、ロックバンド「モーターヘッド」のレミー・キルミスターさんを追ったドキュメンタリー「極悪レミー」を限定上映する。

フロントマンとしてバンドを40年率いたキルミスターさん

　1975年にイギリスで結成した同バンドは、結成直後、過激な発言と「すさまじい」ライブパフォーマンスで英・音楽誌に「世界最低のバンドNo.1」に選ばれた。ボーカル・ベースを担当し同バンドのフロントマンとして40年同バンドを率いたキルミスターさんは、昨年12月28日に70歳で亡くなった。

　同作は2010年に、ミニシアター「シアターN渋谷」（2012年閉館）の開館5周年企画の第一弾作品として上映された作品。今回、急逝したキルミスターさんをしのんで限定上映することが決まった。同館では「最大音量」で上映するという。

　キルミスターさんを3年以上撮影して製作された同作は、ツアーやLAでの日常生活、レコーディング、米ヘビーメタル・バンド「メタリカ」との共演ライブの様子などでその半生に迫った。再結成が決まったGUNS’N’ROSESのスラッシュさんやTHE CLASHのミック・ジョーンズさん、RAMONESのマーキー・ラモーンさん、FOO FIGHTERSデイヴ・グロールさんなど多くのミュージシャンも出演している。

　メガホンを取ったのは、ラッパーのスヌープドッグさんらミュージシャンやモデルのカルメン・エレクトラさんなどの映像を手がけてきたグレッグ・オリヴァー監督と、同作が監督デビューとなった音楽カメラマン・ジャーナリスト・雑誌編集者ウェス・オーショスキーさん。

　期間中、モーターヘッドやキルミスターさんのＴシャツを着た来場客は鑑賞料が1,000円になる。今月22日まで。