データモデリングとアーキテクチャー設計の株式会社メソドロジック(本社:東京都新宿区、代表取締役:白石 章、以下「メソドロジック」)は、Tines Technology Inc.(共同本社:アイルランド・ダブリン/米国マサチューセッツ州ボストン、共同創業者兼 CEO:エオイン・ヒンチー、以下「Tines」)とパートナーシップを締結しました。

本パートナーシップを通じた取組みについて
Tinesは、企業向けのインテリジェント・ワークフロー自動化プラットフォームを提供するテクノロジー企業です。サイバーセキュリティ領域の自動化を中心とする「Tines Stories」の提供を通じて成長し、現在はIT運用、業務プロセス、AIエージェントの実行・統制へと対象を広げ、「Tines 3B」を提供しています。
「Tines 3B」は、企業の各チームがAIでワークフローやアプリ、エージェントを作り、IT・セキュリティ部門がその実行を統制できるプラットフォームです。メソドロジックは、このTines 3Bを活用した「AIエージェント・業務自動化の基盤づくり」の支援を、日本企業に向けて開始することをお知らせいたします。
企業における生成AIの活用は情報検索や文章生成のみにとどまらず、AIエージェントが企業データや外部システムを利用して実業務を実行する段階へ至りました。また、AIの支援によりビジネスユーザー自身がアプリ開発を行えるようになり、これまで以上にAIを安全かつ統制された環境で本番業務に組み込むことが重要になっています。
メソドロジックは、これまで培ってきたドメイン駆動設計(DDD)、クラウド、データ基盤、ソフトウェアアーキテクチャーの知見とTines 3Bを組み合わせ、AIエージェントの構築から実行・運用までを支援します。
現場主導のAI活用で、企業が直面する主な課題
・接続先や認証情報の管理が個人任せになる:
AIエージェントからCRM、データベース、SaaSなどへアクセスする機会が増える一方、認証情報(Credential)や権限管理が各担当者に委ねられ、組織として把握できなくなっています。そのため、誰が何にどの経路でアクセスしているかを、組織として管理することが重要になっています。
・本番環境で利用可能な安全な実行基盤の構築が難しい:
AIが回答を生成するだけでなく、承認、通知、データ更新、チケット発行などの業務を実行するための安全な実行基盤が求められています。
・AIエージェントの野良化と可視性の欠如:
各部門が個別にAIエージェントやAI生成コードを開発・利用することで、どのようなAIが、誰によって、どの業務で利用され、どのデータやシステムにアクセスし、何を実行したのかを把握・追跡することが難しくなっています。
AIの判断を、統制のもとで業務の実行へつなげる ― Tines 3B
Tines 3Bは、組織におけるAIを活用した開発を支援すると同時に、IT・セキュリティ部門がそれをエンタープライズ規模で安全に運用できるよう制御する仕組みを提供します。前述の課題に対し、以下の3つの機能で応えます。
・Build(構築):
自然言語で希望する内容を説明すると、Tines 3Bが、IT・セキュリティ部門が承認したツール・システム・データに接続して、求めるアプリケーションやエージェントを生成します。接続先が承認済みの範囲に限られるため、個人任せの接続を防げます。
・Run(実行):
認証情報の保護、隔離された実行環境、完全なログ記録により、安全に動作します。Tinesによると、各ステップは隔離された環境で実行され、処理の完了後に消滅するため、データや認証情報が、他のステップや他のユーザーの処理に混ざらない設計となっています。作成物は企業全体に即座に展開でき、自己修復機能が不整合や例外的なケースを修正して、重要な業務の継続性を担保します。
・Monitor(監視):
システム全体で発生するすべてのアプリケーション、エージェント、統合、自動化を、一箇所で把握・調整できます。作成物には所有者が紐づき、ログと監査証跡が残るため、誰が何を動かしているかを追跡できます。また、作成物ごとに、どれだけのトークンやインフラを消費しているかを把握でき、AIにかかるコストの要因を特定できます。
これらはTines 3Bのウェブインターフェースのほか、現在お使いのAIコーディングアシスタント(Claude Code など)でも構築可能で、実行・監視は3Bに一元化できます。権限はRBAC(ロールベースのアクセス制御)で管理されます。
Decision Driven Architecture
メソドロジックは、AI時代の企業システムを、以下の流れで設計します。

AIにすべての判断を委ねるのではなく、「判断の根拠を後から辿れること」を重視します。DDDによる業務の責任範囲の整理を土台に、統合された「Data」を「Context」として意味づけし、「Rules」で判断基準を明確化したうえで、その根拠とともに「Decision」を構造化します。
この「Decision」にもとづく「AI Agent」の業務実行「Action」を、組織が承認した接続先の範囲で、ログを残しながら安全に実行するのがTines 3Bです。これにより、AIエージェントによる柔軟な推論と、企業に求められる説明可能性、変更可能性、監査可能性、セキュリティを両立します。
Decision Driven Architectureで提供するサービス
メソドロジックは、現状の可視化から始めて段階的に重要な業務へ統制を効かせるべく、以下のサービス提供を開始します。
・Tines 3B導入・活用アセスメント
・AI活用状況の可視化と統制ルールの設計
・意思決定を起点としたアーキテクチャー設計
・導入支援と定着・内製化支援
Tines APJ パートナーシップ責任者 フェリシティ・バロウズ氏 コメント
Tinesが日本での事業を拡大するにあたり、メソドロジックとパートナーシップを結べることを大変嬉しく思います。メソドロジックは、データ、AI、クラウドの各プラットフォームにわたる深い専門性と、お客様が抱える最も複雑なビジネス課題の解決に注力する姿勢を兼ね備えており、Tinesにとって理想的なパートナーです。私たちは共に、日本の組織が自社のテクノロジーエコシステムをつなぎ、重要なワークフローを自動化し、AIを安全に活用できるよう支援してまいります。それにより、チームがより効率的に働き、より迅速に意思決定を行い、より大きなビジネスインパクトを生み出せるよう貢献します。
株式会社メソドロジック 代表取締役 白石 章 コメント
誰もがAIでアプリケーションを作れるようになった今、重要なのは、「どのデータを利用し、どのルールに基づいて意思決定(Decision)を行い、その結果をどのシステムでどのように実行するか」を、企業のアーキテクチャーとして設計することです。私たちは、人が意思決定に責任を持ち、その判断の根拠を常に説明できる状態を保つことを重視しています。Tines 3Bは、現場の自由なAIエージェントの構築を止めることなく、AIを安全かつ統制された環境で実行するための重要な基盤になると考えています。メソドロジックは、これまで培ってきた知見と Tines 3Bを組み合わせ、データから意思決定、そしてAIエージェントによる業務の実行までを「Decision Driven Architecture」として一貫して設計し、AI時代に信頼される技術コンサルティング会社として、日本企業のAI活用を本番業務での成果につなげてまいります。
Tinesについて
Tines(米国法人:Tines Technology Inc.)は、2018年にアイルランドのダブリンでエオイン・ヒンチー氏とトーマス・キンセラ氏が創業した、「intelligent workflow company」を掲げる企業で、ダブリンとボストンに共同で本社を置いています。セキュリティ・IT部門向けのビジュアルワークフロープラットフォーム「Tines Stories」は、Coinbase、Mars、Reddit、SAPなどの企業で重要なワークフローに活用されています。「Tines 3B」はTinesが2026年7月28日に発表したAIネイティブでコードファーストのプラットフォームです。
株式会社メソドロジック 会社概要
メソドロジックは、データモデリングとアーキテクチャー設計を軸としたITコンサルティング会社です。ビジネスの本質を捉え、業務とシステムの構造を可視化するモデリングと、最適な構造に変革するアーキテクチャー設計を実施しております。最先端の技術を活用したITアーキテクトを通じてエンタープライズ向けシステムの構築、継続性のあるシステム運用、改善を支援しております。
名称 :株式会社メソドロジック
代表 :代表取締役 白石 章
住所 :東京都新宿区西新宿2丁目4番1号 新宿NSビル27階
事業内容:データ分析基盤構築、データモデリング、アーキテクチャー設計
URL :http://www.methodologic.co.jp