海老蔵さんが初の自主公演-Bunkamuraで「花咲かじいさん」テーマに

「枯れ木に花を咲かせるように、心に花が咲くような作品にしたい」と話す市川海老蔵さん

「枯れ木に花を咲かせるように、心に花が咲くような作品にしたい」と話す市川海老蔵さん

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 Bunkamuraシアタコクーン(渋谷区道玄坂2)で8月、歌舞伎役者・市川海老蔵さんが初の自主公演「ABKAI-えびかい-」を行う。4月26日、同所で製作発表会見を開いた。

(左から)宮沢章夫さん、市川海老蔵さん、宮本亜門さん

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 市川家の芸「歌舞伎十八番」の復活や、新作歌舞伎「石川五右衛門」の上映など「伝統の継承」と「新時代の歌舞伎の創造に取り組んできた海老蔵さんが、歌舞伎役者として30年目となる今年、新たに挑戦する自主公演。

 立ち上げについて、「伝統を守りつつも新しいことに挑戦しなくてはならないという思いに駆られた」と海老蔵さん。「もしかしたらしなくてもいいことの一つなのかもしれない」と不安な胸の内を明かしながらも、「これからの歌舞伎、自分のことを考えると一度挑戦しなくてはならないかという思いが強くなった」という。

 かねて「日本昔話を歌舞伎にする構想を持っていた」。新作歌舞伎の演目は、その中でも「どうしても一度やってみたい気持ちがあった」という「花咲かじいさん」をテーマにした「『疾風如白狗怒涛之花咲翁物語(はやてのごときしろいぬどとうのはなさきおきなのものがたり)。』~はなさかじいさん~」。

 脚本は、作家として芥川賞や三島賞の候補にも選ばれるなどしている宮沢章夫さんが担当。「歌舞伎の脚本を書くことになるとは思ってもいなかったし、オファーを頂いたのは意外だった。プレッシャーを楽しみながら挑戦的にやっていきたい」と意欲を見せる。

 演出は、ミュージカルや演劇を中心に手掛ける宮本亜門さん。初の歌舞伎演出となるが、「不安はない」という。「驚いたりワクワクしたりして、歌舞伎にもこんな面白さもあったのかと発見してもらいたい。皆さんの心に大きな花を咲かせたい」と意気込む。「今回、海老蔵さんには何役もやっていただく。その中でも『犬』の役を一番やっていただきたいと思っている」とも。

 同所での上演については、「いろいろなことを教わった勘三郎のお兄さんが長くやってきた劇場で、自分が上演できることには深い思いがある」という海老蔵さん。新作について、「枯れ木に花を咲かせるように、心に花が咲くような作品にしたい。『犬』役以外にも何役もやるので、ぜひご覧ください」と呼び掛けた。同公演では、「歌舞伎十八番」のうち「蛇柳(じゃやなぎ)」も66年ぶりに上演する。「(初演した)市川団十郎家としてしっかりやっていかなくてはいけないと思っていたが、自分が主催する公演でできることがうれしい」

 公演期間は8月3日~18日。鑑賞料は、1等席=1万円、2等席=8,000円、3等席=5,000円。チケットの一般発売は5月18日。

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