恵比寿駅西口エリアに、焼き肉とワインの店「うしごろバンビーナ」（渋谷区恵比寿南2、TEL 03-6452-2983）がオープンして1カ月が経過した。経営はサング（港区）。

木材とレンガを基調に「温かみのある空間」に仕上げた店内

　「おいしい黒毛和牛とワインをリーズナブルに」をコンセプトに昨年4月、西麻布にオープンした焼き肉店「うしごろ」（港区）の姉妹店。「うしごろ」の「妹のような存在」であることから、店名にはイタリア語で「女の子」を意味する「バンビーナ」を付けた。ターゲットは20～30代。西麻布店同様、A5ランクの国産黒毛和牛の中でも融点が低く「最高級」といわれる雌牛の「処女牛」のみを使いながらも、「低価格で提供したい」と価格にもこだわった。

　店舗面積は17坪。席数は、店内35席、テラス8席の計43席を用意。木材とレンガを基調に「温かみのある空間」に仕上げた。天井からは工業系のマテリアルの照明をつるすほか、壁面には牛やワインに関する絵などを掲出した。

　ワインに合うよう、イタリアンテイストの料理を提供。メニューは、「バンビーナステーキ」（1,500円）や、その日おすすめの7種8点を盛る「極上希少部位特選盛り」（2,500円）、心臓「ハツムンチ」、「トマトモツ煮込み」、「うしごろ特製カレー」（以上500円）など。各メニューは、通常の1人前の50～60パーセントの量にし「自分のコースを作る」ように、さまざまなメニューを組み合わせて食べられるようにした。

　ワインは20種ほどを用意。知識がなくても大丈夫なように、味や香りなど特徴をまとめたグラフもメニューに添える。ボトルワインは一律「肉（29）円＝2,900円」で、飲み残した分は持ち帰ることもできる。客単価は5,500円前後。

　オープン後は20～30代を中心に来店。男女比は6対4程度で、会社帰りのグループや西麻布店を知っている人など。同社有田正卓社長は「カジュアルに楽しんで、普段使いしていただきたい」と話す。今後について「和を意識した店など特化型の店で、『うしごろ』ブランドを広めていきたい」と、海外出店も含め多店舗化を視野に入れる。

　営業時間は17時～24時。