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モノとプリントの可能性を追求する「モノプリ」、恵比寿で初の展覧会

デザインユニットminnaとクリエーティブチームTYMOTEが手掛けた羽根に絵柄をプリントした羽根ペン「Phoenix」(1,890円)

デザインユニットminnaとクリエーティブチームTYMOTEが手掛けた羽根に絵柄をプリントした羽根ペン「Phoenix」(1,890円)

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 恵比寿のギャラリー「a-GALLERY」(渋谷区恵比寿南2)を中心に4月10日、あらゆるモノにプリントする実験的プロジェクト「MONOPURI(モノプリ)」の展覧会「スタートのきもち」が始まった。

文字や絵を立体的にプリントしたピンバッジ「ゑびすさん」

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 OOH制作などを手掛けるマジックタッチジャパン(恵比寿西2)が6・7年ほど前、ミュージアムグッズ作りを始めたことをきっかけに、かねてより使っていた工業用インクジェットプリンターを使い、「素材を問わないプリントができないか」と技術開発を推進。昨年6月、同社原壯(たけし)社長、日用品や展覧会、雑誌などの企画・プロデュースなどを手掛ける萩原修さん、デザインユニットminnaが、モノとプリントの「可能性を追求」するため、同プロジェクトを立ち上げた。

 今回参加するのは、プロダクト・インテリアのデザインを手掛ける小林幹也さん、広告を中心としたグラフィックやCM制作を手掛ける榮良太さん(博報堂)、フォントメーカー「カタオカデザインワークス」(世田谷区)、イラストレーターのオオノ・マユミさん、クリエーティブチームTYMOTE、デザインプロジェクト参/MILEなど12組。「立体を考える人」「平面を考える人」の2人1組計6チームそれぞれが、約1年かけて取り組んだプロダクトを展示・販売する。

 プロダクトは、羽根に絵柄をプリントした羽根ペン「Phoenix」(minna×TYMOTE、1,890円)、写真を陶器にプリントした指輪「風景の指輪」(参×太田拓実さん、2,415円)、不透明のUVプリントを施したアクリルを「エポキシ樹脂」でコーティングし透過性を出した眼鏡「CINDERELLA」(小林さん×榮さん、5,250円)、ネイルチップ「SOME NAIL」(梶本博司さん×オオノさん、2本用=1,575円、5本用=2,520円)、何十回とプリントすることで文字や絵を立体的に表現したピンバッジ「ゑびすさん」(三星安澄さん×カタオカデザインワークス、2,310円)、屋外広告に使われているターボリンメッシュという素材の表裏に異なる柄をプリントした「PANAMA」(mute×大野彩芽さん、バックS=6,300円、L=8,925円、ポーチS=1,995円、L=2,940円)。

 期間中、同所では全プロダクトを展示するほか、恵比寿エリアのギャラリーなど6カ所で1プロダクトずつ販売。恵比寿西口のギャラリー「waitingroom」(恵比寿西1)=「ゑびすさん」、複合アート施設「NADiff A/P/A/R/T(ナディッフ・アパート)」(恵比寿1)=「SOME NAIL」、コンテンポラリージュエリーのギャラリー「gallery deux poissons」(恵比寿2)、ギャラリーショップスペース「gift_lab」(恵比寿西1)=「風景の指輪」、セレクトショップ「HARCOZA」(恵比寿西2)、美容室「boy Attic」(猿楽町)=「PANAMA」。

 今回の展覧会の反響などを今秋までに精査し、見本市などに出展し本格的に販路を拡大していく予定。ガラスや金属、アクリル、布、木など幅広い素材にプリントできるが、「インクが硬いのでシリコンなど柔らかい素材にプリントするのは難しかった」と振り返る原さん。「モノとプリントを柔らかく考え、垣根を取っ払ってできたもの」とし、「『次は何が出てくるのか』と感じていただける、飽きさせない展開をしていきたい」と意欲を見せる。

 「a-GALLERY」の開催時間は12時~20時(最終日のみ19時まで)。今月15日まで。

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