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原宿にシェア型複合施設「THE SHARE」-築48年の建物をリノベーション

ショップ、オフィス、アパートが一つになった「THE SHARE」。写真は6階ラウンジスペース

ショップ、オフィス、アパートが一つになった「THE SHARE」。写真は6階ラウンジスペース

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 原宿警察署近くに2012年1月14日、SHOP・OFFICE・APARTMENT機能が一つになったシェア型複合施設「THE SHARE」(渋谷区神宮前3)がオープンする。それに先駆け11月24日、関係者向けに内覧会が行われた。

居住者のみが利用できるライブラリースペース

 総合プロデュース・運営を不動産ストックのリノベーション業などを手掛けるリビタ(渋谷2)が、クリエーティブディレクションをブランディングプロデュースなどを手掛けるトランジットジェネラルオフィス(目黒区上目黒2)が手掛けるる同所。1968(昭和43)年竣工、築48年で、約2年半前まで企業の独身寮などとして運営されていた同所をリノベーション。構想1年半、今年3月に着工した。施設名は「働く」「暮らす」「遊ぶ」「集う」など、さまざまな要素・行動をシェアすることで「何かが生まれ、出来事が起きる場所。『シェア』の可能性を開くプロジェクト」を目指し命名した。

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 延べ床面積は3,822.91平方メートル。鉄筋コンクリート造地下1階・地上6階。「Simple Vintage」をデザンコンセプトに仕上げたファサードはグレーを基調に、内部は床やパーツなどなど既存の「味わい」を残しつつ仕上げた。屋上のコミュニティーガーデンはガーデンスタイリストでカメラマンの熊谷隆志さんが手掛けた。1階は店舗4区画、2階はスモールオフィス16室とシェアオフィス(固定デスク10区画・14席、フリーデスク12席)、3階~5階はアパート(シェア型住宅)64室、6階は共用スペース、屋上はコミュニティーガーデン、喫煙スペース(9時~22時)で構成。

 1階にはカフェ・ダイニングやセレクトショップなど「コミュニティー性・カルチャー性の高い」テナントを誘致。2階には会議室を設けるほか、フロントには10時~18時の間スタッフを配備し来客対応や宅配便預かりなどを行う。3階~5階各フロアにはシャワールーム・トイレ・ランドリーを配するほか、各部屋にはベッド・テーブル・椅子・エアコン・ミニ冷蔵庫・自転車用の収納フックなどを備える。3階は女性専用フロアで、別途シューズクロークも用意した。

 6階にはフリーラウンジ(114平方メートル、52席)や家電製品などをそろえたキッチン(36平方メートル)、シアタールーム(21平方メートル)、ライブラリースペース(128平方メートル)で構成し、共用部は、居住者はいずれも利用可能だが、オフィス利用者はフリーラウンジ(平日11時~18時)、屋上、喫煙所のみ利用可能。入居者にはカードキーを渡し、エレベーターは入居フロアと6階にのみ停止する。2階と6階はフリーWi-Fi完備。

 リビタコンサルティング部シニアコンサルタント土山広志さんは「多くの人が一度は通りながら、その存在すら認知されなかった忘れられた建物。都市と自然が交差するこの地に、原宿らしい施設のあり方を模索し実現することで、この建物ももう一度生まれ変われる予感がした」と振り返り、複合施設の構想に関し「これまで『働く』と『暮らす』ということは相反する要素とされてきたが、ライフスタイル・ワークスタイルの変化の中、同軸で語られることが多くなり、『シェア』の可能性を多種の用途で実現したいと考えた」と話す。「さまざまな職業・年齢・国籍の方がたが集い、当施設から常に何か面白いこと、新しいことが発信されるような場所、常に動いている場所でありたい。それらが街にあふれ出していくことで、原宿という街の新しい魅力になれば」とも。

 オフィス・住宅の入居開始は12月1日。10月下旬から入居募集しており、シェアオフィスの固定席はすでに終了、フリーデスクは残り2席(11月24日現在)。住宅は残り約40室。

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