渋谷で「宮崎をどげんかせんといかん会」-口蹄疫受け大学生が企画

「わかもの農援隊」。六本木ヒルズの農産物直売所では、農産物販売などを定期的に行っている

「わかもの農援隊」。六本木ヒルズの農産物直売所では、農産物販売などを定期的に行っている

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 神泉駅近くの宮崎料理店「ひしゅうや」(渋谷区円山町、TEL 03-3463-0075)で5月31日、口蹄疫(こうていえき)の被害が拡大する宮崎県を応援する学生主体のイベント「宮崎をどげんかせんといかん会」が開催される。

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 主催は「わかものが農からニッポンを元気にする」をスローガンに掲げる学生ネットワーク「わかもの農援隊」。慶應義塾大学、東京大学、上智大学、早稲田大学など東京近隣の大学で農業・地域活性などに取り組む学生やサークルが集まり、2009年8月から援農活動やファーマーズマーケットへの出店などの活動を行ってきた。

 口蹄疫は、牛、豚などの家畜に発生するよだれや口・ひづめへの水泡などが特徴の急性伝染病。ヒトへの感染はまれで日常の食事での感染の可能性はないとされるが、家畜間での感染力は強く、今年4月に発生が確認された宮崎県では、都農町や川南町の畜産農家を中心に予防的な殺処分を含めて甚大な被害がもたらされている。

 「普段農業に携わっている立場として見過ごせない」(わかもの農援隊広報の豊田萌さん)との思いから立ち上がった今回の企画。東京の学生ができる支援として「一般の消費者に正しい知識・情報を伝えること」「義援金送付」「メッセージフラッグの作成」を掲げ、今回をその「キックオフイベント」と位置付ける。

 当日は、宮崎牛など宮崎食材を使った食事会をメーンに、県内で募金活動を行う宮崎大学学生からのメッセージを発表し、農業関係者を招いたトーク企画を展開。宮崎への応援メッセージを記したフラッグも作成する。

 「今後、ファーマーズマーケットなど日々の活動の中でもメッセージを集め、売り上げの一部は義援金に充てる。フラッグは宮崎大学でも記入し、最後に川南町へ届ける予定。募金や呼びかけしかできないが、できることをやって少しでも力になれれば」(豊田さん)。

 会場となる「ひしゅうや」代表の川野さんも宮崎県出身。「お客さんからも話を聞き痛みはあるが、今までやってきたことを続けて元気な宮崎を伝えていきたい」と話す。

 現在公式ブログで参加者を募集している。参加費は3,500円で、うち500円は宮崎県口蹄疫被害義援金として寄付する。イベントは17時30分~20時。

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