60年代のイラストレーター伊坂芳太良さん原画展-神宮前で始まる

「奇妙な味の物語」(ポプラ社)刊行記念で、伊坂芳太良さんのイラストレーション原画約50点を並べる

「奇妙な味の物語」(ポプラ社)刊行記念で、伊坂芳太良さんのイラストレーション原画約50点を並べる

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 細い線画による繊細かつ洒脱(しゃだつ)な表現で1960年代を代表するイラストレーターの一人、伊坂芳太良(よしたろう)さんの原画展が1月27日、青山ブックセンター本店(渋谷区神宮前5、TEL 03-5485-5511)で始まった。

「奇妙な味の物語」表紙

 1928(昭和3)年神奈川県生まれの伊坂さんは、現・阿佐ヶ谷美術専門学校(杉並区)で学び、1957(昭和32)年に広告制作会社「ライトパブリシティ」(中央区)に入社。ファッションブランド「エドワーズ」の広告で注目を集め、1967(昭和42)年にADC特別賞を受賞。イラストレーション表現が市民権を得始めた1960年代に、小学館「ビッグコミック」創刊からの表紙画(1968年~1970年)、「エキスポ70」のポスター(1970年)など多方面で活躍。「ペロ」の愛称で親しまれたが、1970年に42歳で急逝した。

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 1969(昭和44)年に五木寛之さんが連載し、伊坂さんが挿絵を手がけた短編小説「奇妙な味の物語」(ポプラ社)の刊行を記念して開催する同展。同書の挿絵原画のほか、企業ポスター原画、書籍原画など約50点の展示しながら、人物イラストの内側にさらにイメージを描きこんでいく重層的な作風や、細い線画の筆致や色づかいを紹介する。

 同会場では、五木寛之さんのトークイベント「時代をつくったアーティストたち」も予定(1月30日18時~)。神宮前のイラストレーションギャラリー「ペーターズショップアンドギャラリー」(神宮前2、TEL 03-3475-4947)でも1月29日~2月10日、伊坂さんの代表作とされる「エドワーズ」の関連原画やポスターなどを連動して展示する。

 営業時間は10時~22時。2月9日まで。

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