京都造形大と東北芸工大、明治神宮外苑に新キャンパス開設へ

明治神宮前に新設するキャンパス「外苑キャンパス(仮称)」の完成予想図

明治神宮前に新設するキャンパス「外苑キャンパス(仮称)」の完成予想図

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 京都造形芸術大学(京都市左京区)と東北芸術工科大学(山形県山形市)は、明治神宮外苑に新キャンパス「外苑キャンパス(仮称)」(港区北青山1)を新設する発表した。

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 姉妹校である両校が、「芸術立国という同じ志の希求の場」を東京に設け、「芸術家や社会人、学生など世代や立場を超えた人が集まり、日本文化のあり方を探求し、学び、実践する拠点」を目指し合同で新設するもの。1990年代前半頃から、明治神宮や京都造形芸術大学が「日本文化藝術財団」の活動支援を行っていた「縁」などから、同所での開設が決まった。

 同キャンパスには、文化芸術拠点として「日本文化芸術研究センター」を開設。茶道裏千利家の前家元・鵬雲斎大宗匠さんの時代から、裏千家の家元が京都造形芸術大学で講師を務めていたこともあり、同家の現家元・千宗室さんがセンター長に就任する。日本画家で京都造形芸術大学学長の千住博さんや建築家で東京大学教授の隈研吾さん、民俗学者で東北芸術工科大学大学院長の赤坂憲雄さん、放送作家や脚本家などで活動する小山薫堂さん、放送作家や作詞家などで活動する秋元康さんらが同センター設立実行委員となる。

 敷地面積は4,102平方メートル。鉄骨造り2階建て、建築面積1,613平方メートル、延べ床面積3,124平方メートルの校舎を建設。完成後は、17教室になる予定で、現在人形町と代官山にある東京サテライトキャンパス機能も同施設に集約する。

 同センターでは「企業や若手クリエーターと共同で取り組む」プログラムのほか、茶の湯などの「伝統芸術」、「現代アート・デザイン」などの社会人向け講座や、「自然と文化」をモチーフにしたこども対象の教育プログラムなど、「文化や芸術に特化した、本学ならではのプログラム」を用意。1998年に開設した通信教育課程との連動も予定している。

 京都造形芸術大学法人企画課長髙久正史さんは「日本の先人たちが育んできた文化や芸術などは東京にこそニーズがあると思っている。人々の生活に潤いをもたらすような、そんなプログラムをもう少し受けやすい形で提供できれば」と話す。

 竣工は6月、センター開設は7月を予定。

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