渋谷でレコジャケをキャンバスにイラスト展-全54作品にレコード盤仕込む

菅野さんが「あらゆる色を使いつつ上品に見せるためにかなり神経を注いだ」と話すCD「黒船レディと銀星楽団」(2008年、ヴィヴィッド・サウンド)ジャケットイラスト

菅野さんが「あらゆる色を使いつつ上品に見せるためにかなり神経を注いだ」と話すCD「黒船レディと銀星楽団」(2008年、ヴィヴィッド・サウンド)ジャケットイラスト

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 1960年代の米カートゥーンを思わせるポップな作風で知られるイラストレーター菅野一成さんの個展「レコジャケ展」が1月9日~11日、アパレルメーカー「ジーン・ナッソーズ・カムパニー」(渋谷区桜丘町)1階のショールームで開催される。

会場となる「ジーン・ナッソーズ・カムパニー」ショールーム

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 1978(昭和53)年東京生まれの菅野さんは、多摩美術大学在学中からレコードを収集。米コミック作家ロバート・クラムさんのジャケット・デザインに衝撃を受け、大学卒業後にはそれまでのファイン・アート的な表現をやめてペン描写によるシンプルな作品づくりを始めた。現在はイラストレーター「Krazy Katz(クレイジー・カッツ)」として、「ユニバーサルミュージック」「ヴィヴィド・サウンド」などのCDジャケットや書籍カバーや雑誌広告などを手がける。

 CDジャケットを中心に、音楽誌のカットやライブイベントのポスターなど、2001年から昨年までの音楽関係の仕事を集約する同展。「時代はダウンロード配信に移り変わり、CDは売れていない。それはCD・レコード時代に続いたジャケット文化の終焉(しゅうえん)も意味する」と菅野さん。「レコード・ジャケットの魅力を伝えたい」という思いから、会場ではイラスト全54点をレコジャケ・サイズに再レイアウトして、「膨大にレコードが並ぶレコード店の『圧倒』する感じ」を再現する。

 また全作品に本物のレコード盤を仕込み、レーベル部分を作品タイトルのキャプションとして活用。「作品のタイトルや情報を知りたければ、いちいち手にとってジャケットをひっくり返してみたり、レコードを引っ張りだしたりして眺めてもらう」ことで、「レコードの『肝』である『面倒くささ』」をアピールする。

 会場では10日、音楽イベントなどで知り合ったという「変なレコードばかりかけているクセがあって面白い」DJら6組が「フルタイム」でプレーを展開。最終日11日には、菅野さんがこれまでジャケットやポスターデザインなどを手がけた石川優美&PonoLaniさん、sachikoさん、タマシロマーケットがライブ演奏を披露する。

 「自分の総括&レコードへの思いのすべてをギュッと詰めこんだ展示にしたい」と菅野さん。「会場では喫茶スペースも用意し、ひきたてのコーヒーもアルコールも用意して、『あらゆる音楽的状況』に対応する。純粋に音楽が楽しめる喫茶店的な気分で寄っていただけたら」とも。

 開催時間は12時~19時(最終日は18時まで)。入場無料。

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