原宿・浮世絵専門「太田記念美術館」が30周年-名品一挙公開

開館30周年を迎えた浮世絵専門美術館「太田記念美術館」

開館30周年を迎えた浮世絵専門美術館「太田記念美術館」

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 原宿の浮世絵専門美術館「太田記念美術館」(渋谷区神宮前1、TEL 03-3403-0880)が今年1月に30周年を迎え、1月3日より名品を一堂に公開する特別記念展「江戸の彩(いろどり) 珠玉の浮世絵コレクション」を開催している。

鳥居清長「真崎の月見」

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 同館は1977(昭和52)年、銀座を拠点に活動をスタート。準備期間を経て1980(昭和55)年に、ラフォーレ原宿近くに正式に開館し、今年1月で30周年を迎えた。東邦生命会長を勤めた故・五代太田清藏氏が、多くの浮世絵が欧米へ流出したことを嘆き、大正末期から没年(1977年)までに収集した浮世絵コレクション約1万2千点を中心に所蔵する。

 作品の保存状態の良さに定評があり、靴を脱ぎ畳に座って展示を鑑賞することができる内装も特徴。外国人観光客も含めて毎年4~5万人が来館し、最近では葛飾北斎の肉筆画の優品「雨中の虎」がギメ東洋美術館所蔵の「龍図」と対幅であったことが発見され、話題を呼んだ。

 開館30周年を記念した会場では、菱川派から始まり、錦絵を草創した鈴木春信、寛政時代に人気を博した喜多川歌麿や東洲斎写楽、天保時代に名所絵で名を馳せた葛飾北斎や歌川広重、幕末・明治の錦絵や大正新版画まで、200年以上におよぶ浮世絵の歴史を一望する所蔵展を開催。前期(~1月26日)と後期(同30日~2月24日)にわたって、鳥居清長「真崎の月見」、喜多川歌麿「冨本豊ひな」、葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」、小林清親「猫と提灯」などを公開する。

 浮世絵の顔料は光などに当たるとすぐに劣化するため、名品になればなるほど展示される機会は限られるが、今回は「当館の所蔵する浮世絵の中でも名品ばかりを選りすぐった。数年に一度しか見られないような作品を一堂に展観できる機会」(太田記念美術館担当者)。今後については、「浮世絵の持つたくさんの魅力を、さまざまな企画を通して紹介していきたい」とも。

 開館時間は10時30分~17時30分。月曜休館(祝日の場合は翌火曜休館)。入場料は、一般=1,000円ほか。2月24日まで。

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