渋谷パルコ、元旦営業に併せ企画展-アングラ劇団ポスター公開

劇団・天井桟敷の公演「天井桟敷定期会員募集」(1967年)のポスター(横尾忠則さんデザイン)

劇団・天井桟敷の公演「天井桟敷定期会員募集」(1967年)のポスター(横尾忠則さんデザイン)

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 渋谷「パルコファクトリー」(パルコ・パート1・6階、TEL 03-3477-5873)で12月31日、渋谷パルコ初の元日営業を記念した特別企画展「ジャパン☆アヴァンギャルド -アングラ演劇傑作ポスター展-」が始まる。

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 渋谷パルコでは来年1月1日に初の元日営業を行い、限定福袋や渋谷エリア周辺店舗とのコラボレーション企画を展開。同展では、1960~1980年代にかけて「天井桟敷」などのアングラ劇団が公演を行った小劇場の「傑作」ポスター約100点を一堂に展示する。当時商業性を無視し独自の世界観を創り上げていったアングラ劇団の中で紹介するのは、劇作家で演出家の唐十郎さんが率いた「状況劇場」や寺山修司主宰の「天井桟敷」、演出家・佐藤信さんが創設した「劇団黒テント」など。

 会場では、横尾忠則さんが手掛けた状況劇場の「腰巻お仙-忘却篇」(1966年)や天井桟敷の「天井桟敷定期会員募集」(1967年)、著名イラストレーター宇野亜喜良さんが手掛けた「星の王子さま」(天井桟敷、1968年)などを紹介。このほか、芸術家・篠原勝之さんによる「唐十郎版 風の又三郎」(状況劇場、1974年)や、劇団黒テントが前身の「演劇センター68/71」だった際にブックデザイナー平野甲賀さんが手掛けた「恋々歌留多鼠小僧次郎吉」(1971年)なども展示する。

 ポスター展示に併せ、寺山修司関連のグッズやアングラ劇団の商品も販売。宇野さんのイラストをプリントしたスカーフ(3,500円)や寺山修司の顔をモチーフにした面(500円)、展示ポスターのピンバッジやポストカードなどを取りそろえる。

 初売りとなる同1日には上映イベント「寺山修司実験映画新春特別上映」を行い、寺山修司が脚本・監督を務めた映画「蝶服記」(1974年)や「ローラ」(1974年)、「審判」(1975年)などを上映する。同3日には、展示ポスターを所蔵する、ポスターやチラシなどの配布業を手掛けるポスターハリス・カンパニー(道玄坂2)の笹目浩之社長と宇野さんによる対談イベントを行う。イベントでは宇野さんによるサイン会も。

 開催時間は10時~21時(元日は11時~18時、入場は閉場の30分前まで、最終日は18時閉場)。入場料は300円。来年1月5日まで。

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