渋谷公園通りや代々木公園ケヤキ並木を青色のイルミネーションで彩る「青の洞窟SHIBUYA」の点灯式が12月3日、行われた。点灯は翌4日～。主催は渋谷公園通商店街振興組合、公益財団法人東京都公園協会、代々木公園サービスセンターなどで構成する実行委員会。

点灯式に参加した多部未華子さん

　同イルミネーションは、日清製粉ウェルナ（千代田区）のイタリアン商品シリーズ「青の洞窟」のプロモーション企画として、2014（平成26）年に目黒川沿いで初開催。2016（平成28）年から現在の渋谷に場所を移し点灯。昨年は約250万人が訪れ、累計1500万人以上が来場しているという。

　8回目を迎える今回。イルミネーションは、公園通り沿いの樹木とケヤキ並木などのケヤキ127本に、「青の洞窟」にちなんだ青色のLED計約50万球を装飾。ケヤキ並木の一部には、ミラーマットを敷きLEDの光を反射させ洞窟のように見えるよう演出している。

　毎回新しい取り組みを行う同所のイルミネーション。今年は、6メートルを超す雪だるま型のバルーン「青の洞窟 THE SNOWMAN」を設置。バルーンには、雪や星、オーロラを思わせるようなものなど、クリスマスをイメージする映像を投影。背面はアドベントカレンダーになっていて、毎日扉が1個ずつ開く。

　式では、同組合川原恵理事長が「ますます素晴らしいイルミネーションを少しでも多くの方に楽しんでいただきたい」と呼びかけ、渋谷駅周辺には他にもイルミネーションが担当していることから、「ぐるぐる回っていただき買い物や食事など、しっかりお金を落としていただければ。何回来ても無料なので楽しんでいただければ」とあいさつ。東京都公園協会の矢岡俊樹理事長は「すっかりこの時期の渋谷の風物詩として定着していると思う。普段からケヤキ通りはにぎわっているが、さらに魅力がアップする。ご家族、恋人同士で何度も足を運んでいただければ」とアピールした。

　長谷部健渋谷区長は「いよいよこの時が来た」と待ちわびた様子で、渋谷駅前や表参道などのイルミネーションに触れつつ、「大トリで、いよいよこの青の洞窟、ブルーのライトで街を照らしていただく。この機会に多くの人にこの街を好きになってもらえたらうれしい。いろいろな人が認め合い出会い、渋谷らしい新しい価値や文化などいろいろなものが生まれたらうれしい」と期待を込めた。

　式には俳優の多部未華子さんがゲスト出演。点灯したイルミネーションに「迫力がとてもあって、本当に青色一色で幻想的ですてき」とコメント。昨年も来場したと言い、「まるで青の洞窟のような、一面青色一色のここならではのイルミネーションを楽しみに来ている」と明かした。

　クリスマスは「仕事もあるが、やはりクリスマスパーティーを家族皆で、友人を交えてしたい」と言う。今年も残り1カ月を切った中、「家族でまた青の洞窟を見に来て、仕事も家事も全部やり残しがないようにすっきり今年を終えられたら」と話した。

　「この時期に特別な夜を、ご家族や友人知人いろいろな方と過ごしていただきたい。子どもの本当にちょっとした発見とか、目がキラキラする瞬間をご家族で楽しみながらゆっくり、この青の洞窟を楽しんでいただけたら」と呼びかけた。

　点灯時間は17時～22時。雨天など諸般の事情で点灯時間などが変更になる可能性有り。今月25日まで。