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代々木上原にクレープカフェ「ØC tokyo」 デンマーク浅いりコーヒーも

「ØC tokyo(オーシートーキョー)」外観。緑道沿いに広々としたテラス席も

「ØC tokyo(オーシートーキョー)」外観。緑道沿いに広々としたテラス席も

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 デンマーク・コペンハーゲンなどで修業したシェフ田井將貴さんがメニューなどをプロデュースするクレープカフェ「ØC tokyo(オーシートーキョー)」が代々木上原駅から徒歩10分ほどの場所にオープンし、6月20日で2カ月がたつ。経営はSML(渋谷区東2)。

国産食材を使ったクレープ

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 大阪出身のシェフ田井さんは「小学生の頃から料理が好き。中学生の時は毎日自分や友達の分も弁当を作っていた」と言うほどの料理好きで、10代で飲食の世界に入り、上京後21歳で目黒の人気レストラン「kabi(カビ)」のオープニングスタッフに。同店で3年半勤めた後に2022年にデンマークに渡り、コペンハーゲンの日本食レストランで料理長も務めた。「オーシートーキョー」で提供するクレープは、コペンハーゲン在住時に田井さんが作っていたものを再現した。

 デンマークなどの欧州で主に食べられているのは、日本のように具材を巻いて食べるクレープではなく、皿にのせて砂糖やバターと一緒に食べるクレープ。「クレープが好きでコペンハーゲンでもいろいろと食べに行くうちに、自分で趣味でも作るようになってSNSに載せていた。それを見て声をかけてもらい店を出すことになった」と、オープンの経緯を語る。

 店主は、編集者で起業家でもある山本憲資さん。当時、コペンハーゲンで現地のロースター「プロローグコーヒー」に勤めていた友人が「クレープに合わせてコーヒーをいれてくれていた」こともあり、店ではそれを「再現」。田井さんの希望もあり、「人が多すぎない、近隣の方や目的を持ってお客さまが来てくれるエリア」として、駅からは離れた住宅街の緑道沿いに店を開いた。

 店舗面積は約13坪。建築家の隈太一さんが設計した店は、ロゴや椅子の脚などに差し色で入る鮮やかなブルーが特徴で、入り口には開放的なテラスも広がる。席数は、店内=12席、テラス=12席(3卓)。

 主力のクレープ(1,200円)は、福岡の小麦粉や島根の牛乳、沖縄の黒糖、広島の卵など、田井さんが生産過程などにこだわり仕入れた食材を使う。ランチ時は野菜をのせたサラダクレープ(単品2,000円、セット2,500円)も用意する。浅いりのコーヒー(600円)も売りで、「デンマークではコーヒー豆のもともとの果実味を生かす浅いりが主流。現地のプロローグコーヒーやコンビニでも使われているコーヒーマシン『FETCO』でいれている」と言う。

 デンマーク産のオーツやナッツ、ヒマワリの種などにヨーグルトや手製の野菜・フルーツのジャムを添えたグラノーラ(1,000円)、自家製のレモネード(700円)、ナチュラルワイン(赤・白1,000円~)なども提供する。

 営業時間は9時~17時。

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