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代官山のブルワリー併設店「スプリングバレー」が初の大規模改装

ビアバルとして気軽に利用できるようにした1階

ビアバルとして気軽に利用できるようにした1階

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 代官山駅近くの商業施設「ログロード代官山」(渋谷区代官山町)にあるクラフトビールブルワリー併設店舗「SPRING VALLEY BREWERY TOKYO(スプリングバレーブルワリー東京)」(TEL 03-6416-4960)が5月30日、リニューアルオープンする。

飲み比べも用意するクラフトビール

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 キリングループのスプリングバレーブルワリー(中野区)が手がける同店は、クラフトビールブランド「スプリングバレー」のビアレストランとして2015(平成27)年の同施設オープンと同時に開業。2フロアの店舗面積は約270坪。席数は1階=店内90席・テラス29席、2階=テーブル56席・ペアリングカウンター11席の計186席を用意。ガラス窓で仕切るなど客席空間から醸造する様子を見られるのも特徴。

 4人や6人などグループで利用するダイニングとしてオープンした同店だが、コロナ禍を経て2~3人での利用が増えたことや、渋谷にもクラフトビールを提供する店が増えた中、自社の強みを見直し、「今に合っている」ことと「新しい提案ができる」よう来年10周年を迎えるタイミングで開業以来初の大規模な改装に踏み切った。

 オープン以降約198万人が来店したと言い、客層は若年層を中心とした初めて飲む人などクラフトビール初心者が約6割、40代などクラフトビール好きが約4割だという。今回、クラフトビールを「日常に取り込んでいく」ことを目的に「ENJOY! CRAFT」をコンセプトに掲げリニューアル。ビール好きやあまりクラフトビールを飲んだことがない人など幅広い消費者がクラフトビールを体験できる場を目指した。

 1階は初心者向けのフロアとして、クラフトビールの世界観を体験できるコンテンツや入店しやすさを意識。特に「入り口が自由」な20~30代の若年層をコアターゲットにしていることから、映像やファッション、音楽などさまざまなコンテンツを取り入れた。天井からつるす幅6メートルのシースルーLEDスクリーンでは、四季をテーマにドローンで撮影した風景映像を上映。カウンター壁面には、フラスコにビールを入れて、それぞれの液色が見える演出を施したタップ(20本)を設置している。一部はキリンが「泡」にこだわって独自開発した「スゴ泡タップ」を導入している。

 ビアバルとして、メニューは「多様性を取り入れた」単品のドリンク・料理で構成。クラフトビール(650円~)は、フルーティーでフローラルな特徴を持つ北米産ホップ「BRAVO」を使う同ブランドを象徴する「豊潤<496>」、日本産ホップを一部組み合わせる「ジャパンエール<香>」、ラズベリーを加えワイン酵母で醸造するフルーツビールタイプの「JAZZERRY」など、SVBオリジナル、店舗限定ビールなど12~15種類を常時ラインアップ。100ミリのグラスで提供する飲み比べセット(3種類=1,000円、6種類=1,800円)や、リニューアル記念として、同店オープン時に提供していたメニューをブラッシュアップした「一号踏切」(790円~)も提供。8月以降には、「日本産ホップ使用」「地域応援」「ビールタイプ」などをテーマに、他のブルワリーのビールを「ゲストタップ」として常時提供していく予定。

 フードは、シャルキュトリー盛り合わせ(3種1,300円~)、塩麹と米粉を使う唐揚げ「代官山黒からあげ」(1,000円)、照り焼きチキンや半熟卵、磯のり風味の甘辛たれなどのピザ「磯のりと山椒(さんしょう)の焼鳥ビスマルク」(1,600円)、動物性食品を使わず高野豆腐で作る「肉みそ」などを巻くビーガン生春巻き(1,000円)などに加え、規格外として破棄される国産天然未利用魚を使った「本日の魚介マリネ」(3種盛り、1,500円)、遠野産ホップが入ったソーセージなどのソーセージ盛り合わせ(2,400円)など、サステナビリティを意識した食材を取り入れたフードもラインアップする。想定客単価は3,500円前後。

 1階のスタッフは、同店の近くに店舗を構えるアパレルブランド「GOHEMP」とコラボレーションした麻製のTシャツやエプロンを着けるほか、同ブランドとコラボレーションしたSVBロゴ入りのTシャツ(4,950円)、廃棄予定の生地の切れ端をアップサイクルトートバッグ(1,500円)などを販売する。

 クラフトビールファン層に向けた空間と位置付ける2階はコースのみのビアレストランとなる。ビールとフードのペアリングコースを提供する専用のカウンターを新設し、ビアコーディネーターの資格を持つスタッフが、同店のビールに合わせて開発したメニュー料理7品と、クラフトビール10種類を3カ月ごとに内容を変えて提供(1万5,000円、約2時間半、完全予約制)。料理8品とクラフトビール8種類を提供する「SVBレコメンドコース」(7,000円~1万円)を用意する。想定客単価は7,000円~1万5,000円。

 営業時間は11時~23時(日曜・祝日は22時まで、テラス席は21時まで)。

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