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原宿のアパレルテック「アドエルム」、渋谷区拠点の3x3チーム立ち上げ

長谷部健渋谷区長(中央)を表敬訪問した杉本健会長(右から2番目)や片瀬俊哉選手(同4番目)ら

長谷部健渋谷区長(中央)を表敬訪問した杉本健会長(右から2番目)や片瀬俊哉選手(同4番目)ら

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 渋谷区をホームタウンとする3x3チームを立ち上げた繊維テクノロジー企業の「AddElm(アドエルム) TECHNOLOGY」(渋谷区神宮前2)が5月10日、長谷部健渋谷区長らを表敬訪問した。

長谷部区長に自社のアクティブウエアを紹介する場面も

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 ミネラルパウダーを調合した糸の開発、スポーツウエアの開発、アスリートへの技術の提供などを行っている同社。これまでB to Bをメインにしてきたが、バリューアップを掲げる中、本年度から自社ブランド「アドエルム」を展開している。

 新規事業として3x3のチーム「ADDELM ELEMENTS(アドエルム エレメンツ)」を立ち上げたのは、会長の杉本健さんがグラフィティアーティストでもありスケートボードをしているほか、社内にダンスなどアーバン・ストリートスポーツに携わっているメンバーがいることから「好きなカルチャーに還元したい」と考えていたことなどがきっかけ。3x3はエンターテインメント性が高く「親和性」があり、ブランドを見て知ってもらう機会を増やせるほか、アスリートチームを抱えることで研究開発に関する実証実験もやりやすくなると考えたという。

 表敬訪問では、高齢者や子どもたちの部活動を地域に移行する「渋谷ユナイテッド」に同社のテクノロジーを活用することや、原宿エリアでのイベント開催、区内での練習場の提供などについて対話した。

 杉本さんは「新参者なのでこれからのところはありながらも、自社のテクノロジーの面では実績が付いてきているので、選手を科学的側面、ファッション的な側面含めて、一緒に徐々に成長していきたい」と意欲を見せた。長谷部健渋谷区長は「原宿でぶいぶい言わせてください」とエールを送った。

 チームは今月18日に開幕する日本発グローバルリーグの「3x3.EXE PREMIER」に参戦。今季は男子は36クラブが「XEBIOカンファレンス」「VICTORIAカンファレンス」に分かれ全8ラウンドを戦う。各カンファレンス上位7クラブがプレーオフに進出する。

 選手は3x3経験者を中心に現在6人が決まり、残る2人と交渉中。4月から本格的に始動したと言い、片瀬俊哉選手はチームのスタイルを「ハードに守って、特別大きい選手がいるわけではないので動いて得点を取っていく」と話し、「互いの個性を理解し始め、個々のカラーを出しながら仲間の長所を生かそうとする姿勢が見られ始めている」と状況を明かす。

 片瀬選手は学生の頃からバスケットボールをプレーしていて、大学卒業後は教師をしながら3x3選手としてプレー。渋谷区に本拠地を構える「TOKYO DIME」の練習生として3x3のキャリアをスタートさせ、横浜や新潟のチームを経てアドエルム エレメンツに加入した。シュートを得意とするシューターで、「相手が嫌なプレーをする」ことを意識しているという。初年度となる今季はプレーオフ出場を目標に掲げる。「見ている方に楽しんでほしい。心に残るゲームをお見せできるようチームで準備したい」と意欲を見せる。

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