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米グラフィティアーティストが表参道で個展 都内で制作した新作披露

パワーズさんが描いた作品。今回の展覧会のテーマが書かれている

パワーズさんが描いた作品。今回の展覧会のテーマが書かれている

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 米グラフィティアーティストStephen ESPO Powers(スティーブン エスポ パワーズ)さんの個展が2月29日から、表参道エリアのギャラリー「GALLERY TARGET」(渋谷区神宮前5、TEL 03-6427-3038)で開かれる。

スティーブン エスポ パワーズさん(写真左)

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 パワーズさんは1968年にフィラデルフィアで生まれ、1994年にニューヨークに移り、ヒップホップ雑誌「Go Magazine」の編集長、グラフィティアーティストとして活動。1998年にスタジオを作ってから制作活動に本腰を入れ、ペインティングをはじめ、パブリックアートや看板制作などで作品を発表してきた。2005年にはアーティスト仲間と「The Dreamland Artists Club」を結成し、ブルックリンの半島コニーアイランドにある遊園地の外観をリメークしたことなどでも知られる。

 2009年以降は、地元フィラデルフィアの貧困地域に希望を与えるため、50のミューラル(所有者の許可を得て壁に描かれるもの)を描き、そのプロジェクトがニューヨークやその他の街に拡大。街なかにミューラルでラブレターを描くパワーズさんの作品は、原宿エリアの壁面にも描かれていた。ユニクロやリーバイスなどとのブランドともコラボしている。

 パワーズさんは、国内での1999(平成11)の個展以降、24年にわたり東京に訪れ、街で見かけるグラフィックやキャラクターに触発されてきたという。昨年6月には「東京で受けた感銘を吸収した自身のクリエーションを持ち帰る時が来た」との思いから、自身の店「ESPOKYO」(神宮前2)をオープン。東京でのビジネスに取り組む傍ら、できる限り電車や自転車に乗って都内の中古品店を訪れ、制作の「糧」にしてきた。

 約6年ぶりとなる今回の個展では「SELF FULFILLING PROPHET SEES(自己成就の予言)」と題し、東京で制作した50点以上の新作を、インスタレーションと共に披露する。新作の制作に当たり、パワーズさんの作風にとって重要な要素の一つとなる文字を絵画に「滑り込ませ始めた」と言う。

 営業時間は12時~19時。月曜・日曜・祝日定休。入場無料。3月23日まで。

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