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JR山手線渋谷駅、最後の「総仕上げ」工事進む 延べ4600人が従事

一部列車を運休し工事が進められるJR山手線渋谷駅

一部列車を運休し工事が進められるJR山手線渋谷駅

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 駅改良工事が進められているJR渋谷駅で11月17日終電後~20日初電にかけて、山手線内・外回り線路切換工事(線路・ホームの高さ調整)が行われている。山手線外回りの大崎~渋谷~池袋間は18日、内回りの池袋~渋谷~大崎間は19日に全列車を運休し、約52時間に及ぶ工事となる。

線路上で作業員らによる工事が続く

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 乗り換えの利便性向上や駅構内の混雑緩和、バリアフリーなどを目的とする同駅の改良工事は2015(平成27)年9月に着工。全5ステップで計画する同工事は、2018(平成30)年5月、2020年5月の2回の工事で、埼京線・湘南新宿ラインのホームを移設し山手線ホームと並列化。2021年10月、2023年1月の2回の工事で内回り山手線を東側に、外回りを西側に横移動。内・外回りの2つのホームを同一ホーム(1面2線の島式ホーム)化し、ホーム幅員を最大16メートルまで拡幅した。

 駅改良工事の「総仕上げ」となる5ステップ目となる今回の工事では、山手線の線路の高さを22センチメートル、ホームの高さを20センチメートル引き上げる。さらにホームを延長して列車の停車位置を新宿方面に約25メートル移動し、「ハチ公口改札」「国道南口改札」昇降設備の整備に向けた準備も行う。

 線路とホームを高くすることで、埼京線と山手線の下を通り抜ける「東西自由通路」の幅員を広げ、天井の高さを上げ、床に何カ所かある勾配を平坦にする下準備が整う。東日本旅客鉄道の建設工事部マネジャー・伊東寛さんは「古い渋谷駅は一部狭いなど不便な点もあったが、今後新しくなる渋谷駅は広くて使いやすい駅になるように工事を進めている」と話す。この整備により、2027年度に完了を目指す駅再開発工事後、渋谷駅東口とハチ公口、西口をつなぐ高さ2.6メートル以上で幅20メートル以上の見通しのいい歩行者動線2つが生まれ、通勤時の混雑なども改善されることが期待される。

 17日終電後から行われている外回りの線路切換工事では、島式ホームの中央に高さ約2メートルの仕切り柵を立て、利用客の通行や安全を十分に確保した上で工事を進める。工事範囲は渋谷駅ホームのある「工事桁」(228.3メートル)と「恵比寿方面の線路」(79.3メートル)、「新宿方面の線路」(28メートル)の計335.6メートル。線路を支える27連の「工事桁」の工事では、恵比寿側から「南工区(6連)」「中央工区(11連)」「北工区(10連)」と3つの区域に分けてジャッキで持ち上げ、高さ調整材を差し込んで高さを上げる。

 恵比寿方面・新宿方面の線路部分では、砕石(バラスト)をレールの下に作業員がシャベルや重機を用いて敷き入れて高さを徐々に調整していく。同時に島式ホームの外回り線側の半分のみ、床板を外し内側に角材を入れて最大20センチメートルまで床を引き上げる作業も進められている。翌18日は、内回り線の線路、内回り線側の残り半分のホームの高さを上げる工事を同様に進めていく。約52時間に及ぶ大規模な線路切換工事に携わる作業員数は、延べ4600人に上るという。列車運休を伴う大規模な線路切換工事は、今回で全て終了となる。

 「作業班を分けてそれぞれ受け持ちを設けて、4600人が効率的に作業できるように綿密に計画を立てて進めている。その間、お客さまにはご迷惑をおかけするが、運転をしている埼京線や湘南新宿ラインをご利用していただくほか、各私鉄の輸送もご利用いただきたい」(伊東さん)と理解を求める。

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