台湾出身のデザイナー譚芸斯(タン・ウンシ)さんが手がけるファッションブランド「TWEO(トゥー)」が8月30日、渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)9階ホールBでランウェーショーを開き、2024年春夏の新作を披露した。今月28日に開幕したファッションイベント「Rakuten Fashion Week TOKYO(楽天ファッション・ウィーク東京)2024S/S(東京コレクション)」の公式スケジュール。
譚さんは、台北の総合私立大学「東呉大学」で日本文学を専攻し日本に留学。文化服装学院服装科を卒業し、文化ファッション大学院大学(BFGU)のファッションデザインコースに進学。2012(平成24)年に「イッセイミヤケ」に入社し、7年間企画として勤務した後、2021年秋冬コレクションで同ブランドを本格始動した。
自身初となるランウェーショーは、分かれ道、破断などを意味する「the fracture of」をテーマに掲げ、「ひとりぼっち」と感じる場所から「いつか離れなければ」という思いを服作りで表現。海辺の夜や異国の地での一人旅、「ほろ苦い感情」などの内省や孤独などを、シアー素材やふわりと広がるロングコートなどで、ロマンチックなトーンに落とし込んだ。
水色やピンク色の大きなスカーフが巻き付くようなドレスや、ギャザーを寄せたクロップドトップスやジャケットなど、「ねじれ」「歪み」を効かせたフォルムをはじめ、光沢のあるワイドパンツなどドレッシーなルックも目を引いた。
50ブランドが2024年春夏の新作を披露する楽天ファッション・ウィーク東京は、渋谷ヒカリエと表参道ヒルズ(神宮前4)をメイン会場に、9月2日まで開催。