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洋菓子「コロンバン」3年ぶりに原宿へ出店 食べ歩き向けエクレアなども

明治通りに位置する店舗外観

明治通りに位置する店舗外観

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 洋菓子メーカー「コロンバン」(渋谷区神宮前6)の店舗が4月28日、3年ぶりに原宿エリアに出店し同エリアに復活した。

エクレアや季節で変わるショートケーキなどの限定商品

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 日本初の本格的なフランス菓子店として1924(大正13)年に創業した同社は、銀座店などに続き1967(昭和42)年に原宿・表参道沿いに「コロンバン原宿本店サロン」を出店。神宮前交差点の一角で進む再開発事業「神宮前六丁目地区第一種市街地再開発事業」に伴い、2020年で閉店したが、原宿エリアでの再出店を目指していた。

 地権者であることから再開発後の商業施設にも出店できる区画はあるが、希望する広さではないことなどから断念。原宿エリアで場所を探した。本来は、フランスの「サロン・ド・テ」を踏襲していた原宿本店サロンのように物販とサロンを併設した店で出店を考えていたが、希望する広さの物件が見つからなかった。原宿本店サロンの閉店から3年という年月がたっていることや、来年の創業100年も意識し売店のみでの出店を決めた。

 新店舗「コロンバン原宿」(神宮前6、TEL 03-3400-3838 )は神宮前交差点に近い明治通り沿いに位置。店舗面積は15.45坪。店頭には原宿本店サロンにもあったような赤いオーニングテントや、看板も設置。白を基調にした店内は、カウンターには白の大理石を使うほか、天井には仏画家クロード・モネの「睡蓮」から着想を得た色味のデザインをあしらうなどブランドの「世界観を詰め込んだ」。

 店舗奥にはキッチンも併設し、パティシエが常駐。オーブンが無いため焼く作業ができないが、生地を切ったりクリームを絞ったり生菓子の仕上げは店内で行う。

 取り扱い商品は約40種類。既存他店でも扱うケーキや、渋谷・公園通り近くの自社ビル屋上で採れる「原宿はちみつ」を使うスイーツ焼き菓子のアソートなどをラインアップ。

 同店限定商品として、シロップで伸ばしたカカオマスをコーティングする生地に生クリームを搾るエクレア「エクレール」(380円)、かつては生クリームだけだったがディプロマットクリームも加えた2種類のクリームを挟むシュークリーム「シュー・ア・ラ・クレーム」(330円)など、原宿本店サロン開業当時に提供していたスイーツを復活させた。季節に合わせてフルーツを変えるショートケーキは、オープン時はメロン(756円)で提供する。「原宿の文化に合った新しい提案」として作った、パールシュガーを振りかけるラングドシャ生地にディプロマットショコラクリームを詰めるロングタイプのエクレア「原宿ビッシュ」(480円)は、食べ歩きできるよう袋に入れて販売する。

 サロンは併設できなかったが、旧原宿本店サロンでも提供していたキーコーヒーによるコロンバンオリジナルブレンドの深いりコーヒー(350円)もテイクアウトで提供。合わせる菓子として、ラム酒やブランデーを効かせた味や、ベリー3種類を加えるものなど4種類を用意するパウンドカットケーキ(各330円)も新たに作った。

 小澤社長は「3年間お待たせしてご迷惑をおかけしたが、まずは売店で商品をお届けしてサロンにつなげていきたい」と意欲を見せる。創業100年を迎える来年までにサロンの出店も目指している。

 営業時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は10時~、今月30日までのプレオープン期間は11時~)。

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