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東京拠点のスポーツチームが「TOKYO UNITE」発足 A東京・SR渋谷も

「TOKYO UNITE」に参画するチーム・団体の代表者たち

「TOKYO UNITE」に参画するチーム・団体の代表者たち

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 渋谷区を拠点にするプロバスケットボールチーム「アルバルク東京(A東京)」や「サンロッカーズ渋谷(SR渋谷)」など東京都のプロスポーツチーム・団体が参画するプロジェクト「TOKYO UNITE」が発足した。

始球式に参加した選手たち

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 競技の垣根を越えて、東京を拠点に活動するプロスポーツチーム・団体が協力し新たな価値を生み出すことを目的にする同プロジェクト。ファンが他の競技のファンになることや、各チームの価値・ブランドアップを図り、海外からも注目を集めることなどを見据える。

 参画するのは、A東京、SR渋谷のほか、野球・東京ヤクルトスワローズ、読売ジャイアンツ、サッカー・FC東京、FC町田ゼルビア、東京ヴェルディ、東京ヴェルディベレーザ、ラグビー・東京サントリーサンゴリアス、東芝ブレイブルーパス東京、リコーブラックラムズ東京、卓球・木下マイスター東京、競泳・Tokyo Frog kings、日本相撲協会。

 2020年に北島康介さんがTokyo Frog kingsを立ち上げる際に読売新聞社の関係者にアドバイスを求めたことを機に同プロジェクトの話が持ち上がり、昨年から各チーム・団体に声を掛け14チーム・団体が集まった。今後参画チーム・団体が増える可能性もある。北島さんは「東京という一つのチームをつくれたら」と意欲をみせる。

 主な活動内容は、相互マーケティング、共同でのグッズ開発・販売、社会課題への取り組みの3つ。具体的には、各チーム・団体が課題共有やソリューション提供をし合い、チーム同士のコラボレーション、共同プロモーション・イベントを行うなどして、オンシーズンが異なる競技の垣根を越えてファンが通年で「東京スポーツ」を楽しめる環境づくりを行う。

 観戦グッズやアパレル商品などの共同開発に加え、東京を「代表する」カルチャーやコンテンツとのコラボレーショングッズなども検討。2023年には同グッズを販売する店舗を都内に出店する予定。

 社会貢献の一つとして、スポーツ体験イベントなど子どもたちがスポーツに触れる環境・機会の提供を図る。都が取り組む「こどもスマイルムーブメント」とも連携しながら、相対的貧困など困難を抱える子どもたちへの支援・情報発信も行っていく予定。第1弾として都内の困窮家庭の子どもたちに靴を届ける「#your_shoes」プロジェクトを7月7日に開始。クラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で9月24日まで靴の調達資金などを募っている。

 A東京を運営するトヨタアルバルク東京の林邦彦社長は「東京は可能性のある場。スポーツを通して築いてきた歴史、文化、発信力を一つのエナジーに変えて、それぞれのスポーツ団体の垣根を越えたシーンを作っていきたい」と意欲を見せ、SR渋谷を運営する日立サンロッカーズの浦長瀬正一社長は「新たな取り組みの始まりに大きな期待を抱くとともにワクワク感を隠せずにいる。各競技団体の皆さまと共に、渋谷、そして東京全体からこれまでになかった新たな機会をつくり上げて発信をしていきたい」と話す。

 TOKYO UNITE立ち上げを記念し同日、読売ジャイアンツ対ヤクルトスワローズの試合でA東京・安藤周人選手、SR渋谷・西野曜選手など各チーム・団体の選手らが始球式を行った。初の東京ドームは「まず広かった」と言う西野選手。野球のプレー経験がない中で初の始球式となったが「緊張もしなかったし、めちゃめちゃ楽しかった」と言う。真ん中を狙ったボールは左に逸れたがキャッチャーミットに届いた。球場内で安藤選手と練習した際は「めっちゃ良い感じだった」だけに「悔しい」とこぼしたが、「50点くらいあげてもいいんじゃないか」と自己評価した。体調不良のベンドラメ礼生選手に代わり参加したが「礼生さんの思いを背負って投げた」とも。安藤選手は初の始球式に「かなり緊張した」と言うが、「変なところに投げなくて良かったし、ほっとしている。またこのような機会があれば、今度は1人で投げてみたい」とも。

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