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渋谷のラジオで女子中学生がアナウンスに挑戦 職場体験学習の一環で

ニュース原稿を読む近藤怜亜さん

ニュース原稿を読む近藤怜亜さん

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 渋谷のコミュニティーFM「渋谷のラジオ」(渋谷区渋谷3)のスタジオで7月5日、職場体験学習の一環で女子中学生がアナウンスに挑戦した。

スタジオの様子

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 職場体験学習は渋谷区立中学校8校が取り組むもので、生徒が、自分の生き方や進路に対する意識、進路選択能力などの向上を図るため、事業所などの職場で働くことを通して、職業や仕事の実際について体験したり、働く人々と実際に接したりする学習活動。

 挑戦したのは渋谷区立鉢山中学校(鶯谷町)2年の近藤怜亜(れあ)さん。学校では放送委員会メンバーも務め、週1回、昼休みに全校生徒に向けて校内放送を担当していることもあり、複数の職種の中から「情報通信」を選んだという。

 当日、渋谷のラジオの局や番組についての説明を受けた後、スタジオで生番組がどのようにして放送されているかを見学。実際に、ミキサーの操作も体験した。さらに、手元に届いた「シブヤ経済新聞ニュース」の原稿を読む練習を行い、14時からの本番に臨んだ。このときの気持ちは「ついに、このときが来てしまった」。

 紹介するニュースの1本目は、明治神宮の第一鳥居が創建以来建て替えられたことを伝える内容。聞き慣れない鳥居の各部位の名前が「ちょっと難しかった」という。3本目は、渋谷パルコに「ミニオンズ」の限定カフェがオープンすることを伝える内容。近藤さん自身もミニオンズのファンで、小学生の頃はミニオンズをあしらった靴を履いていた。キャラクターの中では「ボブ」が好きだという。「読むときに、棒読みにならないよう強弱をつけて明るい声になるよう心がけた」という近藤さん。本番では、落ち着いた口調で「かむ」こともなく、5分ほどかけてニュース原稿を読み終えた。

 同局で指導に当たったディレクターの伊丹梨乃さんは「怜亜さんは元気で、スタジオの雰囲気がパァッと明るくなった。とても聴きやすくて驚いた。今回の体験が、少しでもラジオを身近に感じて、好きになってもらえるきっかけになればうれしい」と話す。

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